広島18歳MF中島洋太朗が“プロ初CK”で決勝弾演出! 異例の22時出場にも動じず「先輩たちが良いお手本」
ゲキサカ / 2024年8月8日 16時0分
[8.7 J1第25節 東京V 0-1 広島 味スタ]
87分間にも及ぶ試合中断があったため、後半29分にピッチに立った時点で時刻は午後10時過ぎ。予期せぬ“深夜出場”となった高校3年生のMF中島洋太朗が同33分、自身初のCKキッカーで先制点の起点となり、サンフレッチェ広島に価値ある勝利をもたらした。
東京ヴェルディとのアウェーゲームでは前半20分すぎ、味の素スタジアム周辺で大きな雷鳴が響き渡るようになり、急遽試合の中断が決定。広島の選手たちは不慣れな敵地で小休止を過ごす形となった。
世代別代表の経験豊富な中島も「東南アジアでスコールが降って中断したことはあったけど、ここまで長い中断は初めてだった」という状況。だが、周囲の選手たちの落ち着きを見て、冷静に試合再開に向けた準備を進められていたのだという。
「これだけ中断したのは初めてだったけど、ロッカーの中で先輩たちが良いお手本になる雰囲気でいたので、自分も乱されることなくできたと思う。こういう状況でもパニックにならず、みんな慌てずに落ち着いていた。みんな経験があるので、そういったおかげで自分も試合に入り込めた」
また、もともとアクシデントに対しては「自分はあまりいろんなことを気にしないタイプ」と中島。デーゲームの多い育成年代からナイトゲームの多いトップチームに帯同先が変わる際、適応に苦しむ高校生・大学生も少なくない中、中島自身は「そこで戸惑うようなことはあまりない」と冷静に立ち向かってきた。
そうして迎えた後半29分、0-0の状況で出番が訪れた。託されたポジションは本職のボランチではなく、一列前のシャドー。「まずは0-0の状況で入ったので、この試合に勝ちに行くというところで得点に絡みたかった」。勝利につながるゴールを狙うべく、ピッチに立った。
すると後半33分、まさに自身の右足からゴールが生まれた。MF満田誠との交代でピッチに入っていたため、「マコくんがキッカーしていたのでそのまま蹴れってことで」託されたという右CK。キッカーは「ユースでは蹴っているけどプロでは初めて」の大役だったが、思い切ってニアサイドに蹴った。
ボールは想定よりも低く飛んだが、相手と競り合いながらDF荒木隼人がシュートを放つと、このこぼれ球にDF佐々木翔が反応。鋭いシュートを叩き込み、試合の均衡を破る先制点が生まれた。「ニアは狙っていたけど思ったより低くなった。良いキックではなかったけど、とりあえず入ってよかった」。そんな中島のCKが起点となった。
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