[関東]悔しい3年間を味わってきたエネルギッシュなエアマスター。国士舘大DF畑橋拓輝は盟友の想いも背負ってさらなるステージアップを志す!
ゲキサカ / 2024年8月11日 20時10分
[8.10 関東大学L1部第11節 中央大 1-2 国士舘大 中央大G]
もともと思い描いていたような3年半を過ごしてきたわけではない。ハッキリ言って心が折れかけた時だって、一度や二度ではなかった。それでも、結局はやり続けた。今の自分と、置かれている現状に向き合って、必死にボールを追いかけてきた。その先にさらなる成長を遂げた自分の姿が、必ず待っていると信じて。
「前期は一通り試合に出て、もちろんやれる部分とやれない部分がありますけど、ヘディングだったり、前への強さだったり、守備で声を出して統率する部分は全然通用すると思っていますし、全然戦えるなと感じています。ディフェンダーとしてやれることは結構ある方なのかなとは思いますね」。
国士舘大が誇るエネルギッシュなエアマスター。DF畑橋拓輝(4年=三菱養和SCユース)は最高学年になってようやく積み重ね始めた実戦経験を、少しずつ確かな自信に変えながら、より高いステージで戦うイメージを膨らませている。
「ああやって後半は天候が変わったのは相手も条件は一緒なので、そんなのは言い訳にできないですね」。国士舘大のディフェンスラインを統率する畑橋は、そう言い切る。中央大のアウェイに乗り込んだ延期分の関東大学リーグ1部第11節。前半終了間際から降り始めた雨はみるみるうちに勢いを増し、いわゆる“ゲリラ豪雨”に。ピッチには水が溜まってしまい、ボールも至るところで止まってしまうような状況を強いられる。
そんな中で後半4分には先制点を献上。終盤にPKで追い付いたものの、最後は45+5分に決勝ゴールを叩き込まれ、1-2でタイムアップの笛を聞く。「最後の失点も本当にラストワンプレーというところで、自分たちの日頃の甘さが出たと思うのが正直なところです」。悪夢のような幕切れ。国士舘大の選手たちは、次々とピッチに崩れ落ちていった。
試合後。この日はキャプテンマークを任されていた畑橋は、とにかく悔しそうな表情を浮かべて、応援団への挨拶に向かう。「チームとしてもリーグ戦は失点が多くて、自分はスタートからずっと出させてもらっている中で、ディフェンスとして失点が多いのは自分の責任だと思っていますし、最後の詰めの甘さは全部自分のせいだと思ってやらなきゃいけないなと思っています」。
三菱養和SCユースに所属していた高校時代も、キャプテンを務めていたようなリーダータイプ。この男の発するエネルギーは、いつだってチームに大きなパワーを与えていくが、その上でベクトルはいつも自分自身に向いている。「いつもチームを勝たせることにフォーカスしてやっているので、キャプテンマークを巻くか巻かないかは関係なしに、悔しいですね」。1人の選手として、目の前の試合に勝てなかったことが何よりも悔しかったのだ。
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