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J秋春制、若手起用、サウジ移籍にも踏み込んだ久保建英の仏誌独占インタビュー…日本サッカーへの提言も「もっと僕を信頼する必要がある」

ゲキサカ / 2024年8月13日 23時29分

 そこで話題は今年1〜2月のアジア杯に。2022年末のカタールW杯ではドイツ、スペインを破ってグループリーグ突破を達成していただけに、アジアでのベスト8敗退という結果はフランスでも驚きを持って受け取られていたようで、久保には「この失敗をどう説明しますか?」という質問が向けられた。

 久保はこの質問に対して「W杯でスペインやドイツのようなビッグチームと対戦したとき、私たちはボールを持たずにただ守っているだけだった。でもアジアカップでは僕たちのほうがビッグチームだった」と返答。「理屈上はこうした場合、僕たちが試合を決めるべきだったけど、そのようなチームになるために必要なものをまだ持てていないのは確かだと思う。僕が代表に入って5年間が経つけど、現実として何も勝ち得ていない」と現実を受け止めた。

 そんな久保は代表での自身の立場にも言及。「思い描いていたような形ではない。レアル・ソシエダにいるときほどには人々やスタッフから信頼されていないと感じている」と率直な思いを明かした。

 提言したのは若手選手への起用方針だ。「他の国は若いタレントに対する信頼が厚い。でも日本では、彼らはそれほど僕に賭けてくれているわけではない。僕はいまとてもいい時期にいるし、代表チームにとって、極めて重要な存在になる準備ができていると感じている。人々もテクニカルスタッフも、もっと僕を信頼する必要があると思う」

 久保は23歳の誕生日を迎えた今年6月の代表活動時にも、日本の報道陣に対して「日本代表が強くなりたかったら次の若手を積極的に使っていくべきだと思うし、そうであれば僕にももっと違う未来もあったかもしれない」と若手の積極起用を提言しており、今回のインタビューでもその主張を続けた形。その上で、久保はインタビュアーに「最終的に日本代表にとって重要なトロフィーを獲得することができたらどうなるかを見たい。本当にそれを成し遂げたいんだ」と熱い思いを口にした。

 また「アジア人選手がサッカーで成功するのは難しいか」という質問には「出始めて頭角を表すのは特に難しい。いったん良い選手だと認められれば日本だろうが、ウクライナだろうが、マダガスカルだろうが、出身地は関係ない。サッカーを愛する人々の目には才能だけが映っているものだと思う」とユニークな表現で返答しつつも、「心配なのは特定のリーグにEU圏外の選手が多いこと」と指摘。「オセアニア、アフリカ、アジア、南米出身の選手たちは、(ラ・リーガでは)1クラブにつき3つの小さい枠をめぐって選手間で争わないといけないからね。それはまさに悪夢だ」とEU枠への葛藤をあらわにしている。

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