インハイ優勝後の初戦で「目が覚めた」。静学に苦戦し、1-1ドローの昌平は夏を新たな挑戦と課題克服の期間に
ゲキサカ / 2024年8月14日 20時18分
[8.13 ECLOGA 2024 IN ナラディーア 静岡学園高 1-1 昌平高 ナラディーア]
王者がリスタートの一戦で「目を覚ました」。今夏のインターハイで初優勝した昌平高(埼玉)と同8強の静岡学園高(静岡)が13日、「ECLOGA 2024 IN ナラディーア」初戦で対戦。昌平は前半、圧倒的にボールを支配されるなど苦戦したが、後半に立て直して1-1の引き分けに持ち込んだ。
昌平の玉田圭司監督はインターハイ初優勝から5日間のオフを挟んでの初戦を終え、「(日本一のことは)もう忘れたでしょ。今日の前半で」と指摘し、「ここ(静岡学園)とやれたのはマジで良かった。逆に目が覚めた」と個性の強い選手が並ぶ静岡学園との対戦を感謝していた。
静岡学園は8強入りしたインターハイ後、「2024 CONSADOLE SUMMER CUP in HOKKAIDO」(北海道)に参加。日章学園高に6-0、タイの強豪・ブリーラムに1-0、札幌U-18に4-0で全勝優勝と状態を上げていた。
前半はその静岡学園がほぼ相手陣内で試合を進めるような展開に。前からの守備がハマり、相手の1トップ、FW鄭志錫(3年)にボールを入れさせない。そして、奪ったボールを保持して波状攻撃。Jクラブ注目の右SB野田裕人主将(3年)と左SB鵜澤浬(3年)がその技術力でゲームを作り、強烈な突破力も披露していた。
静岡学園の右SB野田裕人主将は巧さで対戦相手を驚かせていた昌平MF大谷湊斗主将がボールを前進させようとする
そして前半28分、鵜澤の左FKからファーのCB岩田琉唯(3年)がヘディングシュートを決めて先制した。その後も左サイドで鋭いドリブル突破を連発したFW加藤佑基(3年)がクロスバー直撃のドリブルシュートを放つ。昌平は受け身の前半となり、玉田監督も「(相手が)巧いからこそやらないと」。技術力の高い静岡学園にプレッシャーを掛けに行けなかったことでボールを握られ続け、守勢の流れを全く変えられなかった。
前半28分、静岡学園CB岩田琉唯が先制ヘッド静岡学園はMF堀川隼が攻守で存在感のある動き
DFリーダーのCB坂本航大(3年)は、「やっぱりインハイ王者っていうプレッシャーも多分あったと思いますし、それで受け身になってる状態が前半凄く長く続いて、(前半0-2だった)桐光学園との準々決勝の前半みたいになってしまった」と振り返る。
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