インハイ優勝後の初戦で「目が覚めた」。静学に苦戦し、1-1ドローの昌平は夏を新たな挑戦と課題克服の期間に
ゲキサカ / 2024年8月14日 20時18分
インターハイ優勝によって、「お祝いの言葉をたくさん、頂きました」(坂本)という大反響。チームにとって初の全国タイトルを獲得したばかりで、普段とは異なる重圧を感じてしまっていたようだ。ハーフタイムの指揮官の檄もあり、後半は重心が前に。それでも、静岡学園は攻守に存在感を放つMF堀川隼(3年)や万能型のMF篠塚怜音(2年)、トップ下で1タッチパスなど精度を発揮するMF山縣優翔(2年)らが正確にボールをサイドへ繋ぎ、加藤や鵜澤がドリブルシュートを打ち込む。
静岡学園のMF加藤佑基は左サイドで抜群の突破力を発揮
昌平は我慢の展開が続いたが、インターハイ同様、簡単には崩れなかった。注目GK佐々木智太郎(3年)が好セーブを続けたほか、CB坂本航大(3年)を中心に自陣ゴール前での集中力が高い。PAへ入ってくるボールに対して相手よりも先に反応。こぼれ球をかき出すなど2点目を許さなかった。
昌平はGK佐々木智太郎の好守などで2点目を許さず
また、大黒柱のMF大谷湊斗主将(3年)やMF本田健晋(3年)が相手の鋭い奪い返しに対し、ボールロストせず前進。そして後半28分、鄭が獲得した左CKを大谷が蹴り込む。これを坂本が左足ダイレクトで決めて同点に追いついた。
後半28分、昌平CB坂本航大が同点ゴール後半、昌平はMF本田健晋らがボールを失わずに前進させた
静岡学園は34分に山縣のスルーパスからMF原星也(3年)がクロスバー直撃の右足シュート。その後もサイドから崩して決定機を作ったが決め切ることができない。一方の昌平も終了間際に勝ち越しのチャンスを作るも静岡学園守備陣がストップ。昌平は連係ミスで攻め切れないシーンもあり、1-1の引き分けに終わった。
静岡学園は終盤に野田が負傷交代したものの、川口修監督が「ここが変わるだけで全然内容が変わる」と両SBの攻守のパフォーマンスや、ゲーム内容を評価する80分間。また、昌平について指揮官は、「やっぱり一人ひとりが巧い。プレッシャー掛けても取れない。それがチームスタイルだから、昌平もさすが。あれ(同じ系統の攻撃スタイル)で日本一になっているんだから、いい刺激をもらった」と語っていた。
一方、昌平はやや動きが重かったものの、後半に巻き返してドロー。玉田監督はこの夏の期間の重要性について、「プレミア(リーグ)、選手権が目標ですけど、そのための準備期間。逆にこういうところ(フェスティバル)は結果だけにとらわれずにやれる期間だから、めちゃくちゃ大事だと思うんですよ。だから、今日の前半みたいなもったいないことをしてたら、ほんとに時間の無駄になってしまうから。ほんとに有意義に使うためには、新たなものにチャレンジしたりとか、チームとしてもそうだけど、個々としても自分の課題みたいのもあるだろうし、強みもあるだろうし、強みを伸ばすし、弱みっていうものを少しでも克服する期間でもあると思う」と説明する。
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