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インハイ予選敗退も「逆に自分たちがこの夏で差を作るぐらいにしよう」。夏に変わった日大藤沢が和倉ユース制覇し、青森ユースも4位に

ゲキサカ / 2024年8月21日 18時19分

日大藤沢高を引っ張るMF宮澤朋哉主将(3年=SCH FC出身)

 インターハイに出られなかった夏に、変わった。日大藤沢高(神奈川)は今夏の和倉ユースサッカー大会で米子北高(鳥取)や鹿島ユース(茨城)、神戸U-18(兵庫)、桐蔭学園高(神奈川)などを破って参加44チームの頂点に。続く第3回U-18青森ユースサッカーフェスティバルでも鳥栖U-18(佐賀)などを破って予選リーグを突破すると、準々決勝で神戸弘陵高(兵庫)に競り勝ち、4位に食い込んだ。

 日大藤沢のMF宮澤朋哉主将(3年=SCH FC出身)は、「この夏、自分たちはインターハイ全国出れなくて。ただ、自分たちが全国大会を経験してない分、やっぱ差っていうのは生まれるけど、その差を生ませちゃいけないし、『逆に自分たちがこの夏で差を作るぐらいにしよう』っていうのは、ほんとみんなで決めていて。そういう気持ちや自分たちがやりたいサッカーもこの夏にかけてほんとにできるようになってきたし、そこは自信がついたのがプレーに出ていて、結果に繋がってると思います」と胸を張る。

“不甲斐ない試合”を変わるきっかけにした。日大藤沢は3年連続のインターハイ出場をかけた神奈川県予選準決勝(代表決定戦)で宿敵・桐光学園高に0-3で敗戦。受け身となった前半に先制されると、後半にも2点を奪われて完敗を喫した。

 宮澤は「あれだけ応援されていて、ああいう不甲斐ない試合をやっぱ2度としちゃいけないし、選手権であれをやらないために、和倉や青森も選手権に繋げるために、ほんとに今、全員がやっている」と語る。“日藤らしく”ボールを保持しながら主導権を握り、積極的なサイド攻撃。際の攻防でも相手より一歩が出るなど、勝ちたい、成長したいという気持ちを表現している。

 中でも、強い思いでチームを引っ張っているのが宮澤だ。敗れた桐光学園戦は相手の主将、CB杉野太一(3年)に先制点を決められて完封負け。「(記事で杉野が)毎日毎日声からすくらいやってるって聞いて、試合でもやっぱ劣ってるなって感じちゃったんで、そこから自分もほんと声かれるくらいまでやってきました」。登録身長157cmと小柄ながらも鋭いドリブルやハードワーク、リーダーシップが魅力の宮澤は主将として、攻撃の中心選手として、選手権で対戦した際は必ずゴールを決めてリベンジする意気込みだ。

 今年のチームは昨年からの経験者が少なく、その影響も大きかった。ただし、「和倉の頃から全員が個人のいいところを出しつつも、チームとしてみんなが目を合わせて、ポジション取ったりしてやりたいサッカーがどんどんできてきて、どの試合でも自分たちがボール持つ時間は和倉からほんと長いなっていうのはやってても感じたし、それが結果にも完全に繋がってるなっていうのは感じます」と宮澤。青森ユース大会は大黒柱のU-18日本代表MF布施克真(3年)が不在だったが、その中で先発チャンスを得たMF杉崎万泰(2年)が神戸弘陵戦で決勝点を決めている。

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