川崎FU-15生田を初のクラセン日本一に導いた感情表現豊かなキャプテンMF全天海「嬉しさが爆発しました」
ゲキサカ / 2024年8月21日 19時58分
[8.20 クラセンU-15決勝 川崎F4-1岐阜 SSAP天然]
感情豊かな姿がひと際目についた。得点ごとに得点者に駆け寄って喜びを爆発させたかと思えば、川崎フロンターレU-15生田の悲願の日本一を告げる試合終了の瞬間には嗚咽を漏らす声が会場に響いていた。「サッカー選手として喜怒哀楽を表現したい。勝利に対してみんなで掴んだということで、嬉しさが爆発しました」。MF全天海は笑顔で日本一の味を噛み締めた。
関東予選では準々決勝で敗れたが、本戦ではグループリーグを3連勝で突破。決勝トーナメントに入っても広島ジュニアユースや名古屋U-15に大勝を収めるなど、印象的な勝ち上がりをみせると、昨年敗れた準決勝も突破。全も決勝の得点など、チーム2位タイの5得点を決めて、初優勝に大きく貢献した。
「僕たちの特長は攻撃的なところ。ゴールを取り切るところだったり、いろんな人と関わりあって崩していこうということで、複数得点で相手を圧倒して、取れたところはよかったと思います。(決勝は)自分の特長であるドリブルはなかなか出せなかったけど、チームメイトが崩してくれて、ゴール前に繋げたりとかできた中で、ゴールも取らせてもらったし、僕のパスから得点も決まったので、結果としてはよかったです」
両親が中国人だが、日本生まれ日本育ち。一人っ子だが、父親の知り合いに声をかけられたことでサッカーと出会った。現在は中国国籍だが、夢は日本代表としてプレーすることだという。「憧れはトップチームだと大島(僚太)選手。あれだけ相手をみてボールを持てて、パスも、相手を崩すドリブルもできる。自分もいろんなことができて、なんでもできる選手になりたい」。川崎Fアカデミーに初となるクラセン日本一をもたらした10番は、これからも感情表現を大切にしながら、トップ選手を目指していく。
(取材・文 児玉幸洋)
●第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)特集
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