【インタビュー】日本代表10番MF堂安律、名将のもとで深めた“ウイングバック論”「監督のアプローチがすごく良かったんですよね」
ゲキサカ / 2024年8月22日 19時0分
日本代表で10番を背負うMF堂安律(フライブルク)は昨季、ブンデスリーガ終盤戦でウイングバック起用を経験し、攻守において新境地を切り開いてきた。その財産は森保ジャパンにも好影響をもたらし、3-4-2-1の新布陣にトライした6月シリーズはミャンマー戦でシャドー、シリア戦でウイングバックと複数ポジションを担当。9月開幕の最終予選に向け、戦術オプションの可能性を大きく広げる立役者となった。
ゲキサカでは6月下旬、そうした新たなトライを続ける堂安の単独インタビューを実施。ウイングバックという新たな役割への向き合い方、攻撃的なアタッカーが守備の役割を担うにあたってのアドバイスを聞くと、昨季まで29年間にわたってフライブルクで指導者キャリアを重ねたクリスティアン・シュトライヒ監督(59)の手法に一つの答えがあった。
——近年はアタッカーとして「守備もできる」という姿を見せてきた堂安選手ですが、昨季終盤はウイングバックのポジションで起用されていました。そのチャレンジとはどのように向き合ってきましたか。
「新しいことではありましたけど、監督のアプローチがすごく良かったんですよね。シュトライヒ監督は『ウイングバック』という言い方は僕にはしていなかったので。『4-4-2でやる時もたまに張ってるだろ?その時のポジションを取っててくれたらいいから』と言って、守備でも『SBがやられたら戻らないといけないけど、そこはいつもの感覚でいいから』と。あくまでも『ウインガーの選手がすごい守備もできるみたいな感覚でいいから』という感じで、ウイングバックとして自分に何かを植え付けようとしなかったのが良かったと思っていて、それが自分としてはすごくありがたかったです。一応、攻撃の選手なので、やっぱり『守備やれ!』ってところから言われたら『なんでだよ』ってなるじゃないですか。それが全くなかったですね。ネガティブさを出さずにやらせてくれたので『楽しそうじゃん!』って感じで、アプローチの仕方が良かったと思います」
——堂安選手自身もかなり分析をしたそうですが。
「ポジショニングのところはそうですね。この前のシリア戦を見てもらってわかると思うんですけど、ウイングバックなのにめちゃくちゃ前にプレッシャーをかけていて、あのかけ方には実はすごい駆け引きがあって、そこは勉強しましたね。簡単に言うと行く時と行かない時の判断です」
——サイドからプレッシャーに行ってマンツーマン気味にハメ切るという形であれば、特にブンデスリーガでは多いと思います。
「フライブルクはたまにマンツーもあるんで、僕としてはそのほうがやりやすいんですよね。裏を取られたらついて行けばいいし、降りていく相手にもついていけばいい。でも代表ではそういう守備の仕方をしないので、人と人の間に立って一人で2枚見るイメージで、少しアプローチを変えています。あとシリア戦は冨安(健洋)が後ろにいて、彼の良さ、守備範囲の広さを引き出すためにも、僕が引いたら良さは出ないので、前に行くようにして、それによって彼のプレー範囲が広がって良さが出るというイメージをしていました。その結果、右サイドは比較的良かったかなと思います」
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