[全中]FW石井珂那汰がハット!!青森山田が準決勝7発大勝で3大会ぶりに決勝へ…「元気がいい」チームが6大会ぶり日本一目指す
ゲキサカ / 2024年8月22日 21時13分
[8.22 全中準決勝 青森山田7-0西武台新座 松任総合運動公園陸上競技場]
準々決勝は延長戦を制して勝ち上がっていた青森山田中(青森)だが、準決勝では西武台新座中(埼玉)を相手に7-0の大勝を収めた。「よく頑張った結果だと思います」とイレブンを称えた成田鷹晃監督だが、「まだ準決勝なので、決勝に向けていい準備をしたい。もう一度優勝できるように頑張りたいと思います」と気を引き締めた。
7発大勝の立役者となったのはFW石井珂那汰(3年)だった。立ち上がりから攻め続けたものの得点が奪えなかった青森山田だが、前半10分にMF北島京悟(3年)のパスでゴール前に抜け出した石井が、GKとの1対1を制して先制点を決める。さらに同18分にも北島とのコンビネーションから追加点を決めて、試合の流れを完全に引き寄せた。
さらに石井は4-0として迎えた後半14分には右CKを蹴ってMF仲間斗巧のヘディング弾でアシストを記録すると、同16分、エリア内に抜け出すと、左足で落ち着いて蹴り込んで、ハットトリックを達成。初戦と2回戦でも1ゴールずつを決めていた石井だが、準決勝での大爆発となった。
公式戦のハットトリックは「1年か2年ぶり」だと話す石井。それよりも「仲間が丁寧につないでくれた結果」と感謝を示すと、「練習から1本中1本を決めることをやっている。チームが勝てばいいと思っているし、きょうもチャンスが来たら1本中1本にこだわって決めようと思っていました」と充実の汗をぬぐった。
6大会ぶりの日本一まであと1つのところまで来た。これまで5度の優勝、2014年から17年まで前人未踏の4連覇を達成した青森山田だが、18年以降は3年連続準優勝。MF松木玖生(ギョズテペ)らを擁した世代でも、日本一を掴むことはできなかった。昨年は10年ぶりとなる2回戦敗退も経験。常勝軍団復活を告げる年にしたいところだ。
成田監督によると、今年のチームの特徴は「元気がいいところ」だという。さらにポジティブに頑張れる選手が多く、終盤の得点など、「最後まで諦めない力」があると評価する。最後まで明るく元気に。「日本一を取りたい」思いで中学進学と同時に東京から青森にやってきた石井も「自分の点でチームを勝たせられるように全力で一戦必勝でやりたい」と力強く意気込んだ。
(取材・文 児玉幸洋)
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