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初招集のU-18日本代表でも貫くのはアグレッシブな姿勢。クラセン連覇も経験したMF天野悠斗(G大阪ユース)が過ごす飛躍の夏

ゲキサカ / 2024年8月25日 8時17分

 とりわけ後半は左サイドで縦関係になったDF布施克真(日大藤沢高、3年)の立ち位置を把握しながら、積極的な仕掛けでチームの攻撃を活性化させるようなプレーが増加していったが、それだけで満足するようなマインドは持ち合わせていない。

「特に後半は僕が中に入ったら、サイドバックがワイドでフリーで受けられるので、そこから自分がどう関わるかというのは意識していましたし、そこからチャンスも作れていたと思うんですけど、やっぱり『点を決めたかった』というのが正直なところですね」(天野)。80分間では決着付かず。最後はPK戦の末に勝利を収めたものの、個人で得点を奪い切れなかった部分には、まだまだ成長の余地を感じていたようだ。



 率直に言って、今回のU-18日本代表の招集を受けることは、ほとんど想定していなかった。「メチャメチャビックリしました。『まさか自分が?』って感じでしたね。『代表なんてまだまだ遠い存在だな』と思っていたので、選ばれたのはビックリしましたけど、ここで結果を出さないと意味がないので、『やってやろう』という気持ちは持っていますね」。

 このチームでの練習を経験し、代表のユニフォームにも袖を通し、実際に試合のピッチにも立った今、天野の中には新しい感情が生まれているという。「やっぱり気分は上がります。『自分が日本代表の18人に入っているんだ』と考えると、やらないといけないという気持ちにもなりますし、気持ちが高まりますね」。責任感と高揚感を味わいつつ、もっとやれるはずだと自分自身を鼓舞し続けている。

 全国から強豪が集う夏のクラブユース選手権。天野は2年時だった昨年の大会でもスタメンを勝ち獲り、優勝の一翼を担ったが、自分の中ではモヤモヤした想いを抱えていたという。「去年の大会は正直に言うと何もできなくて、『試合に出ていたのに不甲斐ないプレーしかできなかったな』と自分では思っていたので、今年はより結果で示したいという想いでやっていました」。

 連覇を目指して戦った今年の大会では、その勝負強さが際立った。グループステージを突破して挑んだ準々決勝。浦和レッズユースとの一戦では、60分に貴重な決勝ゴールを叩き出し、チームも1-0で勝利。勢いそのままに臨んだ準決勝の名古屋グランパスU-18戦でも、後半に入って先制ゴールを奪い、チームを決勝へと導いてみせる。

「準々決勝と準決勝でゴールを決めてノッていたので、決勝でも決めたい想いはありましたけど、チームのためにプレーできて、結果も優勝できたので、そこは良かったかなと思っています」。1年前とは違い、確かな自身の結果を残した上で手にした日本一。その先で初となる年代別代表招集を受けたのだから、今年の夏が飛躍の時間になったことに疑いの余地はない。

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