U-17W杯のメンバー入りを逃した悔しさは忘れていない。U-18日本代表DF斉藤秀輝(大宮U18)が掴んだ確かな自信と大きなモチベーション
ゲキサカ / 2024年8月26日 19時53分
[8.25 SBS杯 U-18日本代表 0-0(PK7-6) U-18アルゼンチン代表 エコパ]
あともう少しで世界への切符に手が届きかけていた感覚は、確かにあった。そのチャンスを逃してしまったからこそ、より大きな舞台でプレーすることへの意欲は膨らむ。これからも自分にできることを、自分に求められていることを、過不足なくやり切って、自身の価値を証明していくしかない。
「代表に定着するために自分の良さを出すことはメチャメチャ意識していました。やっぱり代表のユニフォームはテンションが上がりますね。結果を残さないと生きていけないところだと思うので、より一層気合は入ります」。
およそ1年ぶりに巡ってきた年代別代表でのチャンスに、高いモチベーションで挑んだクールな実力者。U-18日本代表の右サイドを任された現代型サイドバック。DF斉藤秀輝(大宮アルディージャU18、3年)はこの大会で掴んだ小さくない自信を胸に、自チームへと高い基準を還元していく。
立ち上がりから、動きの良さが一際目を引く。U-18アルゼンチン代表と優勝を懸けて対峙した「2024 SBSカップ国際ユースサッカー」の最終日。“決勝戦”とも言うべき一戦に右サイドバックでスタメン出場した斉藤は、「相手が中に絞っていたので、自分が高い位置を取って、攻撃の起点になれればいいかなと思っていました」と振り返ったように、高い位置取りで積極的にボールを引き出していく。
前半6分にはショートコーナーから右サイドでパスを受けると、丁寧なグラウンダークロスをニアに送り込み、FW神代慶人(熊本)のシュートはDFのブロックに阻まれたものの、素晴らしいアイデアと技術でチャンスを演出。35分にもファーサイドへピンポイントのクロスを送り届け、惜しいシーンを創り出す。
さらにこの日はセットプレーのキッカーも任されていたが、これは本人もかなり意外だったようだ。「自チームでは1回も蹴ったことはないですし、人生の中でも初めてレベルだったんですけど(笑)、練習でたまたま良いボールが蹴れたら指名されて、そこから蹴ることになりました」。それでも際どいボールを蹴り続け、得点の香りも漂わせる。
U-16年代から年代別代表を経験してきているが、斉藤には“心残り”があった。U-17ワールドカップを目前に控えた昨年の夏。8月のBalcom BMW CUP 広島国際ユースで一定のパフォーマンスを披露したことで、9月のフランス遠征メンバーにも選出されたものの、直前の負傷で無念の辞退。結果的にワールドカップのメンバー入りは叶わなかった。
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