全中優勝は「もう、過去のことなので」。U-15日本代表候補FW小園晟之朗(神村学園中)は得意のポジションで活躍も、足元を見ながら次へ
ゲキサカ / 2024年9月3日 22時13分
本職のFWで2得点1アシスト。代表定着へアピールだ。3日午前、U-15日本代表候補はチーム青、チーム緑、チーム白の3チームに分かれ、尚志高(福島)を含めた計4チームでリーグ戦(1本25分)を行った。チーム緑のFW小園晟之朗(神村学園中)がチーム白との一戦で3得点に絡む活躍。チームを逆転勝利へ導いた。
小園は1-2の13分に右サイドからの折り返しのこぼれをゴールへ押し込むと、16分にはMF嵯峨日向(前橋FC)のスルーパスで抜け出し、切り返しから右足シュートをゴール左へ叩き込んだ。さらに敵陣でのボールキープからMF大石櫂(浜松開誠館高)のゴールもアシスト。得意とする裏抜けやポストプレーも発揮し、チームを引っ張った。
神村学園中に所属する小園は、8月の全国中学校大会で2年連続日本一に貢献。チーム事情によってセンターバック(CB)として全5試合を戦いながらも、準決勝、決勝をいずれも無失点で終えている。今回は、希望するFWとして初のU-15日本代表候補選出。早速結果も残したが、「使ってくれるなら全然どこでも役目を果たしたいと思っています」と頼もしい。何よりも、高いレベルで自分を成長させることを求めている。
神村学園高3年のFW名和田我空や同高OBのMF吉永夢希(現ゲンク)、FW福田師王(現ボルシアMG)がU-17ワールドカップやU-20ワールドカップを経験。先輩たちに続く形で年代別日本代表候補入りを果たしたが、自分が簡単に同じ舞台に立てるとは考えていない。
「そこに入りたいとは思うんですけど、それは自分の努力次第だったり、自分の行い次第だったり、自分次第で行けるか行けないか変わってくると思うんで、そこはしっかり頑張っていきたいなと思います」
実際、先輩たちが時間を掛けて自主練習する姿を目に。また、「凄い努力をしている話」を伝え聞いてきたというFWは、「そこは真似していきたい」。この日、他の劣勢の展開だったゲームや尚志戦で違いを作り出すことはできなかった。しっかりと足下を見つめ、技術力向上や体作りに取り組んでいく考えだ。
全国中学校大会優勝は「もう過去のことなので」とし、「もう次のことに向かって頑張っていくって考えています」。今回のU-15代表候補合宿の経験をチームに持ち帰り、発信。そして、日常の基準を変え、成長し続けることを誓った。
チーム白戦では2ゴール1アシストの活躍
(取材・文 吉田太郎)
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