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「純也くん!純也くん!」思わず久保建英へのアシストを選択した伊東純也「タケがすごい叫んでいた」

ゲキサカ / 2024年9月6日 0時21分

MF久保建英と抱き合うMF伊東純也

[9.5 W杯アジア最終予選 日本 7-0 中国 埼玉]

 5万2398人の大観衆から大きな拍手と声援を浴びてピッチに入った。途中離脱したアジアカップ以来、約7か月ぶりに日本代表に戻ってきたMF伊東純也(スタッド・ランス)は4-0の後半18分から途中出場。ベンチ前で準備をしている時点でスタンドからは大きな拍手が起きていた。

「やっぱりモチベーションが上がったし、うれしかった。ゴールを取ってやろうと本当に思っていた」。その言葉どおり、クライマックスは後半32分。右サイドのMF久保建英から中央でパスを受けた伊東はペナルティーエリア内で中を向き、左足でシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。

「ゴールを取れたのは相手に当たってラッキーだった」と照れ笑いしながらも、駆け寄るチームメイトの輪の中で笑みが広がった。「喜ぼうと思ったらみんなが周りにいた。さっき映像を見たらベンチのメンバーも喜んでくれていた」。得点後はゴール裏のスタンドに向かって頭を下げた。「本当にありがとうございますと。自然に出た」。ファン・サポーターもチームメイトも祝福した背番号14の復帰弾。「周りの人が喜んでくれて、より自分もうれしかった」とはにかんだ。

 後半42分には右サイドからのピンポイントクロスでFW前田大然のヘディングシュートをアシスト。「クロスからのアシストは狙いどおり。(前田)大然は入ってくるだろうと思った。良かったと思う」。さらに後半アディショナルタイム5分、浮き球のボールをペナルティーエリア内左で拾うと、マイナスの位置にいた久保に落とし、ダメ押しの7点目もアシストした。

 最初は自分でシュートを打つことも考えたという。「自分で打とうと思ったらタケ(久保)がすごい叫んでいた。『純也くん!純也くん!』とずっと言っていた」。そう苦笑いで明かした伊東は「自分で打ったら相手に当たる可能性もあったので、任せてみようかなと。タケの声がすごかったので、これは落とそうかなと思った」とパスを選択。結果的に久保の豪快な左足シュートが決まり、「試合後に聞いたら『自分も取りたかった』と言っていたので。あのアシストはタケのゴール」とチームメイトを称えていた。

(取材・文 西山紘平)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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