審判への暴力事案増加に人手不足問題も…オランダ協会が国内アマチュア試合の一部で副審&オフサイド廃止を検討
ゲキサカ / 2024年9月6日 21時20分
オランダサッカー協会(KNVB)でアマチュアサッカー部門を担当するヤン・ディルク・ファン・デル・ジー氏が、国内のアマチュアサッカーでオフサイドの廃止を検討していることを明らかにした。審判員に対する暴力事案の増加と審判員不足が原因だという。
現地メディア『ヘト・パロール』が伝えたところによると、昨季のオランダ国内におけるアマチュア試合のうち1864試合で、審判員などへの暴力により中断が発生したという。ファン・デル・ジー氏は国内全体で78万ほどの試合があることを示しつつ「矮小化するつもりはない」と深刻に受け止めていることを伝えた。実際、この数は増加傾向にあるようだ。
それと同時に審判員不足も課題だという。下層の試合ほどクラブ関係者が副審を務めるケースが多く、『ヘト・パロール』は「今季すでに9ゴールを決めたんだと自慢げに話す副審」と選手が副審を務めるケースを挙げたほか、「相手のゴール時にわざと旗を上げる」こともあることを伝えた。
ファン・デル・ジー氏はそうした事態を受け、クラブ関係者が副審を務めざるを得ないような試合では「将来的に副審を廃止する可能性を否定しない」と表明。オフサイド判定を理由に選手らが審判員に暴力を振るうケースも少なくないといい、一部の試合で副審の廃止とともにオフサイドの廃止も検討していることを示した。
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