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[MOM4821]柏U-18MF加茂結斗(1年)_「ボールをもらえば何かはできます」 根拠のある自信を携えた謙虚で強気な15歳、躍動中!

ゲキサカ / 2024年9月9日 7時20分

柏レイソルU-18の攻撃を彩るアタッカー、MF加茂結斗(1年=柏レイソルU-15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.7 プレミアリーグEAST第13節 柏U-18 2-1 大宮U18 日立柏総合グランド]

 ひとたびこの男にボールが入ると、ピッチ上には何かが起こりそうな雰囲気が漂い始める。次に繰り出すべきはパスなのか、ドリブルなのか、それともシュートなのか。あらゆる選択肢を自身の中で吟味し、ゴールへの道筋を逆算して、その時の最適解を導き出していく。

「2年生だからとか、3年生だからとか、そういうことを言っていてはやっていけないと思うので、ピッチに入ったら学年は関係ないですし、自分も発言しなくてはな、と。毎試合意識しているのは『自分がやってやろう』ということですね。そうじゃないと生き残っていけないと思っています」。

 柏レイソルU-18(千葉)の攻撃に鮮やかな彩りを加えていく、15歳の高性能アタッカー。MF加茂結斗(1年=柏レイソルU-15出身)は自分のど真ん中に根拠のある自信を携えて、さらに高いステージへと駆け上がる準備を整えている。


「ボールをもらえば何かはできますし、そこが自分の特徴だと思っています」と言い切れるキャラクターも面白い。柏U-18の8番を託されている、ユースに昇格したばかりの高校1年生。加茂結斗のことだ。

 大宮アルディージャU18と対峙したプレミアリーグEAST第13節。前節に続いてスタメン起用されると、立ち上がりからフルスロットル。7分に相手のGKにファインセーブを強いるシュートを打ち込めば、その1分後にもクロスバー直撃のフィニッシュを。「個人としてもチームとしてもうまく最初の流れに入れたかなと思います」と早々に手応えを引き寄せる。

 チャンスメイクでも存在感を放つ。9分には丁寧なスルーパスでFW吉原楓人(3年)の決定機を演出したかと思えば、28分には巧みなピンポイントクロスから、FW澤井烈士(2年)がGKのファインセーブに阻まれたビッグチャンスをお膳立て。得点を生み出しそうな空気を纏っていく。

 32分。「自分にボールが入った時に、ターンしてシュートという選択肢もあったんですけど、上がってくる選手が見えたので、そこに出しました」と冷静に右へ展開した加茂は、MF戸田晶斗(3年)の折り返しをそのままシュート。DFに当たったボールをFW吉原楓人(3年)がプッシュして、先制点を叩き出す。

 圧巻は1-1と追い付かれて迎えた、後半20分の一連だ。MF長南開史(中学3年)からボールを受けた時、周囲の状況は完璧に把握していた。「最初はターンしようか後ろに1回持ち出そうか迷った時に、相手の気配をそんなに感じなかったのでターンしてみようと。相手の6番の選手が見えたんですけど、結構ガッツリ来ていたので、間合いを見た時に『かわせるな』と思いましたし、『ダブルタッチをしよう』というのも感覚的にありました」。寄せてきたマーカーをダブルタッチで華麗に剥がすと、視界の先に“獲物”を捉える。

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