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[MOM4821]柏U-18MF加茂結斗(1年)_「ボールをもらえば何かはできます」 根拠のある自信を携えた謙虚で強気な15歳、躍動中!

ゲキサカ / 2024年9月9日 7時20分

「楓人がうまく斜めに走ってくれていたので、『スペースに流せば決めてくれるかな』と。アレは自分的にも良いプレーだったなと思います」。パーフェクトなスルーパスを引き取った吉原が、GKとの1対1も確実に制し、ゴールを陥れる。「加茂くんのパスが良かったので、僕はそんなに何もしていないです(笑)」と殊勲のスコアラー。結果的にこれがこの試合の決勝点。2得点にしっかり絡んだ加茂の活躍が、上位追撃という意味でも重要な白星に結び付いたことは語り落とせない。



 既に中学3年生だった昨シーズンのうちにプレミアデビュー。本人は「ちょっと遠慮してしまっている部分があって、あまりチャレンジができなかったです」と振り返りながら、8試合に出場して2得点を挙げるなど、センセーショナルな活躍を披露したものの、U-18へと昇格した今季の前半戦はケガに泣かされる格好となり、なかなか自身の実力を発揮する場へとたどり着けない。

 だが、そのマインドは普通の15歳と一味違う。「中3の時の高円宮杯が終わった時にケガしてしまって、復帰まで3,4か月ぐらい掛かったんですけど、自分の中で最初はプレミアリーグに出られないことはわかっていたので、正直焦りとかヤバいという想いはなかったですね」。然るべきタイミングで勝負に出ればいい。そう腹を括って、丁寧に実力を積み上げていく。

 フォーカスしたのは身体づくりだ。「自分が復帰した時に、すぐに試合に出て、チームの中心になるためにはどうしたらいいかと考えた時に、まずはトレーナーの方や先生に言われたことをやろうと。技術面のことはできないので、筋力アップを考えて体幹や筋トレも結構やりましたし、体重も3キロぐらい増えました」。

「あとは下半身の強化も結構やっていたので、今は動きもそうですし、アジリティで負けていないなということもありますし、体力面でも今日も90分やれたので、徐々に運動量も上がってきたなと。無駄な時間ではなかったと思います」。地道な努力を重ねられる才も持ち合わせているというわけだ。


 最近その存在を意識しているのは、EURO王者にも輝いた“1歳年上”の世界的なスターだという。「(ラミン・)ヤマルの動画を見ていますね。世界のトップクラスの選手の中では年齢的にも近い存在なので、よく見ています。もちろん『凄いな』という感心もありますけど、『自分もやってやらないとな』とは思っています」。

 景気良く出てくる強気なフレーズ。それでも、分別のない自信家というわけではない。「自分は自信満々というか、過信ではないですけど、自信がないとやっていけないと思います。でも、いつも藤田さん(藤田優人監督)から『自信と過信は紙一重だ』と言われているので、過信せずに、自信も捨てずに、良い塩梅でやっています」。謙虚であることの意味を教えてくれる指揮官の元、のびやかに成長を続けていく。

 たどり着くべき場所に立つ自分のイメージは、もうしっかりと膨らんでいる。今はそこへと至るため、地道に、丁寧に、力を蓄えていく“過程”の真っただ中。柏U-18の攻撃を率い始めている15歳のサッカー小僧。加茂結斗という名前、きっと覚えておいて損はない。



(取材・文 土屋雅史)
●高円宮杯プレミアリーグ2024特集

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