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[MOM4824]流経大柏DF堀川由幹(3年)_異彩を放つ11番の左サイドバックが「奥を見る目」で証明した進化の証

ゲキサカ / 2024年9月10日 18時33分

流通経済大柏高の11番を背負う左サイドバック、DF堀川由幹(3年=坂戸ディプロマッツ出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.8 プレミアリーグEAST第13節 流通経済大柏高 2-2 青森山田高 流経大柏G]

 その背中に踊る番号と立ち位置のアンバランスさを見ても、期待されている役割は自ずと想像が付く。ボールを持ったら前へ、前へ。チャンスを作り出すのは当たり前。常に狙うのはゴールに関わること。その上で自分が仕留め切れれば、それが一番最高だ。

「11番は基本的に前線の選手が付ける番号で、自分は後ろの選手ですけど、攻撃を持ち味にしているタイプなので、やっぱりゴールという結果を示していかないといけないなと。自分でゴールを獲れればもっと乗っていけますし、もっと良い形を作っていけると思うので、番号的にもゴールを獲っていかないといけないかなと思います」。

 煌く才能が結集した2024年の流通経済大柏高(千葉)の中でも、一際異彩を放っている背番号11の左サイドバック。DF堀川由幹(3年=坂戸ディプロマッツ出身)がサイドを駆け上がっていくアグレッシブさは、チームに大きな推進力を生み出していく。


 リーグ戦3連敗という苦しい状況で迎えた、青森山田高(青森)と対峙するホームゲーム。チームを率いる榎本雅大監督が3バックの採用を決断したことで、今季は4バックの左サイドバックを務めてきた堀川のポジションも、左ウイングバックへと変化する。

「ボールを受ける位置がいつもより前になったので、よりゴールへ向かいやすいということと、自分の立ち位置によって相手を引き出したりという変化を起こせるので、そういう意味で3バックは距離感もいいですし、ボールも回せる分、良い形は取れたのかなと思います」。後方に控える左センターバックのDF富樫龍暉(3年)と守備時のリレーションシップを取りながら、いつも以上に前へと出ていく積極性が頼もしい。

 とりわけ目立ったのは左のシャドーに入ったMF亀田歩夢(3年)との関係性だ。普段からサイドバックとサイドハーフとして、左サイドで磨いてきた連携を随所に披露。「3連敗中でしたけど、まだ全然先があるので、もう1回立て直してどんどん先に行けたらなと思って、前向きにプレーしていました」という左ウイングバックが、流経大柏の攻撃を牽引していく。

 1点のビハインドを追っていた後半23分のワンプレーには、確かな進化の跡を滲ませた。MF柚木創(3年)が蹴った左CKは跳ね返されたものの、ボールを拾った堀川は、まだ両チームの選手が密集するペナルティエリア内の一番奥を、冷静に観察する。

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