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酷暑アウェーで2G1A大暴れの上田綺世「1トップなので…」”攻撃的3バック”でも示したエースの価値

ゲキサカ / 2024年9月11日 5時49分

日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)

[9.10 W杯最終予選 日本 5-0 バーレーン リファ]

 これぞエースの働きだった。日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は前半37分、相手のハンドで獲得したPKを沈めて先制点を奪うと、そこから2ゴール1アシストの大暴れ。自らの得点関与でスコアを3-0とし、酷暑のアウェーゲームでの勝利を決定づけた。

 ナイトゲームでも気温35度に達する酷暑の中で行われたバーレーン戦。立ち上がりは相手のロングスロー攻撃に苦しむなど、拮抗した展開が続いていたが、エースの一撃が試合を動かした。

 前半37分、MF鎌田大地のクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得すると、キッカーの位置に立ったのは上田。相手サポーターからはレーザーポインター攻撃がお見舞いされたが、「集中していたので分からなかった」と意に介さず、「自分の時間をしっかり作って、自分の間合いで打てた」というパワーシュートでGKの横っ飛びを見事に破った。

 酷暑の試合を優位に進める上でも値千金の先制ゴール。第2次森保ジャパン出場でチーム最多の12得点を記録していたエースがまた一つ、結果を出した。

 それでも、この日の上田は止まらなかった。後半開始直後の2分、途中出場のMF伊東純也からの折り返しをペナルティエリア右で受けると、角度のないところから振り向きざまに右足一閃。強烈なシュートをファーポスト脇に突き刺し、2点目を奪った。

「ペナルティエリアの中で半身でズラして受けて、前を向けたのでシュートを打つことしか考えていなかった。シュートチャンスは逃さないように意識していたので思い切って振って、いいところに飛んだ」。相手が密集を作ってくる中でも、ストライカーとしての輝きを放った。

 さらに後半16分、最後は身体を張ったポストプレーで3点目も導いた。MF守田英正からの縦パスを受け、相手DFを背負いながら体勢を整えると、完璧なラストパスで守田のゴールをアシスト。このパターンは所属先のフェイエノールトで磨いてきたものだったという。

「あの形は自分のチームでやっていた。CBを背負って当ててもらって(味方が)入ってきて、そこでターンするか、パスを出すかというのをやっていた。前半からあそこのパスコースが空いているのは伝えていたし、お互いにイメージ通りできたと思う」

 5日の中国戦(◯7-0)から際立っていた、縦パスを引き出す試みも実ったゴール。「1トップなので縦パスを受けることで起点になれるし、サイドに攻撃力のある選手が多くいるので、その選手たちを活かす上でも中央突破が一つオプションとして必要」。6月シリーズから導入された3-4-2-1布陣の中でも、あらためてエースとしての存在価値を見せつけた。

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