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明治大に帰ってきた守護神上林豪、大切にするいつものグローブとともに

ゲキサカ / 2024年9月11日 23時10分

明治大のGK上林豪

[9.9 総理大臣杯準々決勝 明治大0-2阪南大 いわぎんB]

 5年ぶりの夏の王座奪還を目指した明治大(関東1)だが、ベスト8で敗退が決まった。阪南大(関西6)と対峙した準々決勝は、立ち上がりから主導権を握られる苦しい展開。今季の公式戦黒星は天皇杯1回戦の筑波大戦しかなかったが、手痛い2敗目がここになってしまった。

 守護神が帰ってきた。昨年度の大学選手権(インカレ)でベストGKにも選ばれたGK上林豪(4年=C大阪U-18/C大阪内定)は、最終学年の今季も中心選手としての活躍が期待された。しかしシーズン前に肩を負傷。そしてもともと脱臼癖があったことから、将来を考えて思い切ってメスを入れることに決めた。

「やってしまったのがシーズンインのタイミングで、自分としてはプレーできたので迷った部分もあったんですけど、監督にも相談する中で、そういったこと(プロ入り前にしっかりと治すこと)も考えてお話を貰った。チームでの立場もあったので、あまり離脱はしたくなかったんですけど、監督のお言葉もあって決断に至りました」

 たださすがは上林が「間違いなく日本一のGKグループ」と話す明治大の選手層。1学年下のGK藤井陽登(3年=矢板中央高)が急成長。総理大臣杯予選のアミノバイタルカップではGK韮澤廉(4年=青森山田高)が大車輪の活躍をみせるなど、GK濱崎知康(1年=川崎F U-18)も含めた仲間たちが上林の穴を感じさせないプレーを続けた。栗田大輔監督も「(上林が戻ってきても)出れるか分からないですけどね」と話したほどだった。

 しかし上林自身は焦らずしっかりとリハビリをこなし、そしてチームのためにできることを献身的にこなした。前半戦のリーグの戦いなどでは、応援席の一番前で味方を鼓舞する印象的な場面も多々みられた。「自分を客観的に振り返れる時間だったなと感じています。改めて自分のストロングが何で、ウイークが何かを振り返ることができた。頭の部分も筋力的な部分も含めて、自分が成長できる時間だったと感じています」。

 そして今月4日の1回戦・富士大戦に先発出場。昨年末のインカレ決勝以来となった公式戦出場を無失点で飾った。「肩はもうほとんど気にならないくらいに回復している。あとはもっとシュートストップだったり能力を上げていかないといけない。そこの問題だと思います」。今季出場2戦目で喫した黒星を糧にすることを誓う。

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