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八百長関与認定で全世界永久追放危機…元韓国代表MFが涙の訴え「自白を強要された」「無実を証明したい」

ゲキサカ / 2024年9月13日 19時47分

渦中のMFソン・ジュンホ

 中国サッカー協会(CFA)が八百長などの違反行為で43人に国内活動永久禁止処分を下した問題で、処分対象となった元韓国代表MFソン・ジュンホは全世界で活動禁止になる可能性が浮上している。ソン・ジュンホは11日に記者会見を実施し、涙ながらに自白するよう強要されていたことを主張した。『聯合ニュース』などが伝えている。

 ソン・ジュンホは2021年から3シーズンにわたって山東泰山でプレー。22年にはカタールワールドカップにも出場していた。ところが昨年5月、八百長に関わる収賄の疑いで中国当局に約10か月間拘束され、そのままクラブを退団した。CFAは今月10日に中国での永久活動禁止処分を下すとともに、さらなる処分が必要か確認するため調査結果を国際サッカー連盟(FIFA)に通達。活動禁止範囲が全世界に拡大される可能性も出ている。

 そうした中、ソン・ジュンホは11日に韓国で記者会見を開き、拘束期間中に中国当局から脅迫されていたことを主張した。

「僕が認めれば1週間から15日ほどで出所できると言われた。もし認めなければ妻も刑務所に送られて捜査対象になるとも言われた。とても怖かったし、すぐにでも家族に会いたかった。どういった経緯でそのような容疑をかけられたのかは全くわからないが、認めるしかなかった」

 なお八百長に関与したとされる人物との間で20万元(約396万円)のやり取りはあったようだが、親しい間柄であったため単なる金の貸し借りだったと主張。それでも収賄を認める供述をしたが、釈放の機会は訪れなかった。

 そのため当初の自白を撤回すると、再び自白するように脅されたという。同選手は「ばかげた証拠を持ち出して自白するように脅してきた」と振り返り、「彼らが持っている唯一の証拠は強制的に引き出した虚偽の自白」と述べた。また関係者から「これは八百長ではなく単なる収賄だ。選手キャリアには何も問題はない」と言われたことも明かし、「あのような状況に置かれたら誰でも同じように感じると思う」として即時釈放のため、改めて自白したようだ。

 もっともソン・ジュンホは「1勝ごとに16万元(約317万円)の勝利給を貰っていた。1勝でこれだけ稼げる人がたった20万元(約396万円)を受け取って試合を操作するとは思われないと思った」と明かし、自白しても八百長への関与は疑われないものだと考えていた。

 ところが国内外での永久活動禁止処分を下される危機に瀕している。ソン・ジュンホは改めて収賄や八百長への関与を否定しながら、中国当局に取り調べ時の音声記録を公開するように要求。「どのように自白を強要されたかを国民に示し、無実を証明したい」と涙を流しながら訴えた。なお韓国の弁護士は、FIFAがソン・ジュンホに対して新たな処分を下す可能性は低いものとみているようだ。

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