鹿島期待の17歳FW徳田誉が“内田超え”最年少ゴール!! 日本代表GKからの劇的同点弾も浮かれず「もう1点取って大歓声を…」
ゲキサカ / 2024年9月14日 22時28分
[9.14 J1第30節 鹿島 2-2 広島 カシマ]
逆転優勝に向けて負けが許されない首位・サンフレッチェ広島との大一番、鹿島アントラーズを救ったのは17歳の若きストライカーだった。FW徳田誉は後半29分、1-2のビハインドで途中投入されると、同37分に豪快なターンからの右足シュートでプロ初ゴールを記録。17歳209日のクラブ史上最年少ゴールがチームに勝ち点1をもたらす劇的な同点弾となった。
この日の鹿島は1-2の後半開始時から3-4-2-1のオプション布陣を採用。徳田は同29分から1トップでピッチに立った。現在の正式な立場は鹿島ユースの3年生。だが、来季からのトップチーム昇格が決まっており、すでに2種登録選手としてJ1リーグ戦3試合の出場経験を持つ中、首位を迎えた大一番で最も早い時間帯に投入された。
するとこの交代策が奏功した。徳田は投入直後から186cmの長身を活かした迫力ある動き出しで相手に脅威を与えると、後半37分に大仕事。ペナルティエリア左に流れたFW鈴木優磨からのパスをゴール前で受け、相手を背負いながら前を向くと、鋭く右足を一振り。グラウンダーのシュートをファーポスト脇に流し込み、値千金の同点ゴールを沈めた。
「負けている状況だったのでゴールしか見ていなかったし、常にシュートを狙っていた。自分の中で打てる形が来たなと思ったので、迷わず振り抜くだけだった。身体もうまく入れることができたし、ファーストタッチもシュートを打てるところに置けた。迷わず打つだけだった」(徳田)
Jリーグ屈指の相手守備陣との駆け引きでも違いを見せた。トラップ時には元日本代表DF佐々木翔を背負う形となったが、「すごく身体が強くて苦労したけど、自分のポジションに入ったら負けない自信を持っていた」と体幹はブレず。またフィニッシュでは細かいステップで日本代表GK大迫敬介のテンポを崩しており、「自分の中でのリズムがあって、それを実行できた」というセンスが光った。
そんな17歳209日でのJ1リーグ初ゴールはクラブにとって内田篤人氏が2006年に樹立した17歳359日を抜く史上最年少記録。J1リーグ全体でも森本貴幸(当時東京V)、MF久保建英(当時横浜FM)に続く年少3位の大記録となった。
徳田は幼少期から応援に訪れていたという聖地カシマスタジアムでのメモリアルゴールに「小学生の頃から応援する側で、いろんな選手のゴールを見てきた。自分がゴールを決めた時、ファン・サポーターの方々が喜んでくれて、それは素直に嬉しかった」と喜びも口にした。
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