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進化する静岡学園が残留争いに完勝、米子北はショックの大きい敗戦

ゲキサカ / 2024年9月15日 10時59分

静岡学園高がFW乾皓洋(右)の2得点などで3-1で勝利

[9.8 プレミアリーグWEST第13節 米子北高 1-3 静岡学園高 どらドラパーク米子陸上競技場]

「左サイドバックの侵入」が止まらなかった。高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第13節、静岡学園高は3-1で米子北高を破り、残留争いの直接対決を制した。

 試合内容は、スコア以上の差があった。米子北は前半1分で先制し、前半18分に2本目のシュートを打ったところまでは互角以上に戦っていたが、その後、シュートを打つ場面はなかった。

 対照的に、開始早々に失点した上、7分に右MF原星也(3年)が頭部を打って交代となる最悪のスタートになった静岡学園は、じっくりとした攻撃で敵陣に押し込み、一方的な試合を展開。特に左DF鵜澤浬(3年)のドリブルによる持ち運びが効果的で、何度も左サイドから攻め込んだ。

 鵜澤は「攻撃のリズムは、作れたと思う。相手が前から(奪いに)来るチームだったので、預けて動くことは意識した。細かいミスをなくして安定感を出さないと生き残れないと思い、夏の遠征からボールを持っているべきかどうかの状況の把握を意識して、少しずつ成長できていると思う」と手ごたえを語った。

 トップ下の山縣優翔(2年)、ボランチの篠塚怜音(2年)が中央で関わると、視線を上げたドリブルで米子北に守備の的を絞らせなかった。前半31分に相手のクリアを前線で引っ掛け、こぼれ球をFW乾皓洋(3年)が蹴り込んで同点。後半も左からの攻撃は止まらず、後半5分に左を崩してボランチのMF堀川隼(3年)が逆転弾。後半14分に右CKから乾がヘディングで加点すると、余裕を持ったパス回しで相手を翻ろう。シュート数17対2、CK数6対1、FK数13対6と、スコア以上の内容で圧倒した。

 インターハイはSBでも起用されたMF篠塚は、夏の遠征から中央に固定。「ドリブルをしているときでも、効果的な味方の動きは見て、パスかドリブルかシュートか判断している。ゴールに直結するプレーがまだ少ないのは課題だけど、常に周りが見えているのは、武器だと思っている」と特長を生かせるエリアでの自信と、さらなる進化への意欲を示した。

 主将の右SB野田裕人(3年)が夏の遠征で再負傷し、長期離脱の見込み。MF天野太陽(3年)を右SBに起用した川口修監督は「ほかに2人の選手が右SBでプレーしてきたけど、今日は天野を初めて使ってみた。運動量があるし、(守備で)球も拾える。上がっていけば、クロスの精度もある。意外と良かった。まだ分からないけど、天野が慣れて定着すれば穴が埋まる」と新たな起用法に手ごたえを得ていた。

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