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U-19日本代表トレーニングパートナーで「憧れの先輩」との共演実現…仙台内定の帝京長岡FW安野匠が“下剋上”アピール弾「とにかく爪痕を残そうと」

ゲキサカ / 2024年9月25日 19時42分

プレッシングでも奮闘を見せていたFW安野匠(帝京長岡高)

 AFC U19アジア杯予選に臨むU-19日本代表の国内合宿にトレーニングパートナーとして参加していた帝京長岡高FW安野匠が、合宿最終日の流通経済大とのトレーニングマッチでゴールという結果でアピールした。2006年生まれで一つ下の学年にあたるが、来季はJ2仙台への加入が内定しており、すでにプロ基準を求められる立場。日本代表としては8月にU-18世代初招集を果たしたばかりの18歳がここから“下剋上”を狙っていく構えだ。

 夏のインターハイで全体2位の5得点、高円宮杯プレミアリーグWESTで全体8位の7得点を挙げるなど帝京長岡高の得点源を担う安野はこの日、流通経済大とのトレーニングマッチに前半30分過ぎから前線の一角で出場。試合終了までの約60分間にわたってプレーした。大会を控える他の選手よりも出場時間は長かったが、代表チームに求められるハイプレスを絶えず継続。その上でひたむきにゴールを狙う姿勢も際立っていた。

「(トレーニングパートナーなので)失うものがないというか、とにかく爪痕を残そうという気持ちだけだった。とにかく走って、止まる時間をなくして、点を取ってという自分のいいところをアピールしようとして試合に臨んだ」。その目論見どおり、投入直後の前半33分には“一発回答”のゴールも決めてみせた。

 得点は左サイドからのクロスボールに対し、相手DFの前に入ってヘディングで決めた形。「一回相手の裏を取ってから、(クロスが)ニアに入るだろうという予測で相手の前に入った」という駆け引きでも上回っていた。また前半37分にも果敢なミドルシュートでGKを強襲し、こぼれ球からMF佐藤龍之介が追加点。ゴールに向かう姿勢でU-19日本代表のコーチ陣に猛アピールした。

 今回は3日間の活動となったが、「学ぶものもたくさんあったし、自分がそういう世代を代表する人たちとプレーできる経験を得られているのは嬉しい」と喜びを口にした安野。8月のSBS杯で初めてU-18日本代表として“日の丸”を背負う経験をしていた中、「この経験も活かして、将来A代表に入れるように、まずはこのU-19日本代表に入れるようにしていきたい」とさらに一段上の野心も芽生えたようだ。

 また安野にとって、今回のU-19日本代表活動は単なる経験以上の大きな意味があった。それはAFC U19アジア杯予選の正規メンバーに選出されていた帝京長岡高の先輩のMF廣井蘭人(筑波大)の存在だ。安野が入学した当時、廣井は3年生の絶対的中心選手として君臨。「みんなの憧れ」だったと振り返る。

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