[国スポ少年男子]想定外のアクシデントが続く中で増してきた一体感と粘り。広島県が埼玉県をPK戦で下し、2年連続でのベスト4入り
ゲキサカ / 2024年9月24日 7時43分
[9.23 国スポ少年男子準々決勝 広島県 1-1(PK3-1) 埼玉県 北部グラウンドA]
23日、「SAGA2024第78回国民スポーツ大会」サッカー競技少年男子の部準々決勝が行われ、鳥栖市の鳥栖スタジアム北部グラウンドAで広島県と埼玉県が対戦。両者譲らず1-1で前後半を終えた一戦は、PK戦を3-1で制した広島県が勝利した。
試合は開始早々に埼玉がスコアを動かした。右サイドの低い位置からDF中澤凜(大宮U18、1年)がゴール前にクロスを入れると、相手DFの弾いたボールにFWエドワード真秀(大宮U18、1年)が反応。冷静にゴールネットを揺らし、幸先の良いスタートを切った。
埼玉FWエドワード真秀(大宮U18、1年)は先制ゴールを決めた
追い掛ける展開を強いられた広島だが、焦りの色は見られない。「失点が早すぎた分、開き直れた部分があった。もう少し遅い時間や前半終了間際に失点したら慌てていたかもしれない」と遠藤真仁監督(広島ユース)が振り返れば、DF森井莉人(広島ユース、1年)もこう続ける。「自分たちDFのミスで試合早々に失点したのですが、うちのFWなら決めてくれると思っていたので安心していました」。
U-16日本代表のMF神田泰斗(大宮U18、1年)を筆頭にタレントを多数揃える埼玉にボールを持たれるのは想定内。チームが発足した頃からハイプレスを徹底してきたが、この日は「前線のプレスがハマらない時はしっかりブロックを組んで、奪いきろうと意識していました」(森井)。DFの背後を狙われても、GK山田真叶(広島ユース、1年)が的確にカバーして、相手に2点目を与えない。
ボールハントからのカウンターで押し返した広島に最初の決定機が訪れたのは32分。左サイドの高い位置でボールを奪ったMF原湊士(広島ユース、1年)が、近くにいたFW信重亮二朗(広島ユース、1年)に預ける。すると、信重が豪快に振り抜いた右足シュートがゴールネットを揺らし、広島が試合を振り出しに戻した。
前半32分、広島FW信重亮二朗(広島ユース、1年)が同点ゴール
前日の2回戦でも2ゴールを奪ったエースの得点によって、広島は勢いづいた。「前半終了間際に追い付くことができて、みんなの雰囲気が良くなった。このまま行くぞ!という雰囲気のまま後半を戦えたので良かったです」。そう振り返るのはDF梅田大翔(広島ユース、2年)だ。
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