[国スポ少年男子]広島県が8年ぶりVへ王手!一体感を持ってひたむきに戦い続け、堅守、スーパーFK弾で福岡県を上回る
ゲキサカ / 2024年9月25日 7時18分
後半19分、広島は敵陣中央で信重がFKを獲得。右利きの野口と左利きの河上がボールの側に立つと、河上が左足を振り抜く。人壁の上を越えたボールは鮮やかな曲線を描きながらゴール左上へ。味方選手も驚く一撃でスコアを動かした。
後半19分、広島MF河上颯希(広島ユース、1年)が左足FKで先制ゴール
広島は先制直後に信重のプレッシングでまた盛り上がる。対する福岡は24分、辻本、坂本をMF三浦亮将(北九州U-18、1年)、FW細入巧幹(東福岡高、1年)と入れ替え、2トップへ。だが、広島は28分、中央からボールを運んだ河上が左足で右前方へスルーパスを通す。浅沼の右足シュートはGKに阻まれたが、こぼれを信重が右足でゴールへ蹴り込んだ。
後半28分、広島はFW信重亮二朗(広島ユース、1年)のゴールで追加点
広島の遠藤監督が「ずっと昔から見ていますが、彼(信重)は絶対ああいうこぼれ球で足を止めることはない。ゴール前で足を止めないっていうのは、凄いFWらしい選手ですね」と評した信重が、得点ランキング単独首位に立つ今大会4得点目。この後、攻撃がやや単調になってしまった福岡に対し、広島は井上と信重をDF礒合宇宙(瀬戸内高、1年)とFW牧野太河(広島ユース、1年)へ入れ替えて無失点で試合を締めた。
広島は5年ぶりの決勝進出。遠藤監督は「(将来のある選手たちにとって、)ここがゴールではないですけど、この経験値っていうのは上に行くためには絶対に必要。何とかみんなで勝ち取ろうね、っていう話をして、しっかり体現してくれている」と頷く。
開催県・佐賀との決勝(駅スタ)で勝てば、MF東俊希(現広島)らを擁した2016年世代以来となる日本一。タイトに戦ってくる相手に対し、同じ特長を持つ広島が負ける訳にはいかない。野口は「(広島らしく)走ることもそうですけど、やっぱ声出したり、まとめたりするところをやっていったらいいかなと思います」と語り、河上は「絶対勝って、東俊希選手の代の次に名を刻めるように頑張りたい」と誓った。陰でチームを支える菊山やGK岸田湊(瀬戸内高、1年)を含めて決勝もひたむきに戦い抜き、“アウェーで”全国タイトルを獲得する。
広島の得点者、MF河上颯希(広島ユース、1年、左)とFW信重亮二朗(広島ユース、1年)
(取材・文 吉田太郎)
●第78回国民スポーツ大会特集
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