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汗かき役に奔走したJ2頂上決戦…清水を背負うFW北川航也、葛藤の先に思い描く原点「だからこそゴール前で仕事ができる選手に」

ゲキサカ / 2024年9月29日 8時0分

「試合に出るため、このチームのためを思うとそういうこともやらなければいけない。自分たちの左サイドを突破されたらボランチまで戻ることもそうだし、それをやらなければ試合に出られなくなるし、それをやっているから試合に出られているところもある。自分の良さ、前に出ていく爆発力をもっと出せればと思うけど、やらないといけないことはこのチームの決まり事でもあるので、そこは最低限のこととしてやっている」

「今のチームであればつなぎに参加するのはもちろんそうだし、ゴール前に入っていくのもそうだし、守備のスイッチ役になるのもそうだし、いろいろやることはあるけど、自分が成長するため、大きくなるために必要な要素でもあると思う。そこはポジティブに捉えながら、ミスもあるし、うまくいかないところもあるけど、うまくいっているところもあるので、ポジティブに捉えてプレーできているかなと思います」

 実際、今季はそうした奮闘の成果により、シーズンを通して主力の座を守り続け、チームもJ1首位で終盤戦に突入。北川自身は「そこは自分だけじゃなく全員がやってくれること。ハードワーク、全員で守備をして全員で前に行く、当たり前のことを当たり前にやらないと結果に結びつかないのは去年から学んでいる。全員がやれているからこの順位にいる」と周囲への敬意を強調するが、このタスクを担いながら10得点6アシストを記録しているエースの復活が今季の成績につながっているのは間違いない。

 もっともそれと同時に、J1昇格後のチームを見据えると、自身がより絶対的な結果を出していくことの必要性も実感しているようだ。

 プレーの幅を広げ続けてきた今季の取り組みについては「正直、自分の成長を考えたら必要かもしれない」と前向きに位置付けつつも、「今日のような戦いをしていたら自分の良さは出ないし、出場している時間帯で自分のストロングが出せていたかと言われたら疑問が残る」とキッパリ。「チームの仕事をしつつ、求められることをしつつ、もっと自分のストロングを出していけたらと思う」とより高い基準を見つめていた。

 キャリアの大半を点取り屋として過ごしてきた北川にとって、その展望は原点に立ち返る取り組みでもある。

「いろいろな経験をしてきて、海外での3年間は無駄じゃなかったと胸を張って言えるし、そこでも試合に出られないながらも自分との戦いで成長できている実感はあった。いろんなポジションをやったし、いろんなことをやってきたけど、それを全てポジティブに捉えられたからこそ今があると思う、去年もあまり試合に出られない悔しさがあったり、その中でも人間として大きく成長できたからやり続けられたと思う。でもだからこそ、もう一歩大きくなるために、ゴール前で仕事ができる選手になりたい。いまはいろいろとできる良さはあるけど、やっぱりペナルティエリアの中、ペナルティエリアの付近で仕事ができる力強いストライカーになっていかないといけないと思う。なんでもできるところは持ちつつ、もっともっとゴールにこだわっていければいければなと思います」

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