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「半端ない」ホーム感に包まれるグラウンドに轟いた歓喜の歌声!鹿児島城西は岡山U-18に逆転で競り勝って笑顔と涙のプレミア初白星!

ゲキサカ / 2024年9月30日 20時8分

 ところが、スコアを動かしたのはアウェイチームのナンバー10。30分。MF藤田成充(3年)が刺したパスのこぼれを左サイドで拾った磯本は、鋭いカットインから右足一閃。完璧な軌道を描いたボールは、文字通りゴール右スミへ突き刺さる。個の力が煌いた、まさにゴラッソ。チームファーストシュートで岡山U-18が1点のリードを奪う。

ゴラッソを沈めた磯本蒼羽がゴールパフォーマンス!

 漂い出した嫌な空気を切り裂いたのは、「今日はチームとしても勝たないといけない試合だったので、絶対に点を決めようと思っていた」というホームチームのナンバー9。36分。DF當眞竜雅(3年)のフィードに走った大石は、相手GKともつれながらも粘り強く収めたボールを、ゴールネットへ流し込む。「最高でしたね。言葉じゃ表せないです。『入った!』って感じでした」と笑ったエースは、これがプレミア初ゴール。1-1。鹿児島城西がスコアを振り出しに引き戻して、前半の45分間は終了した。


「『とりあえず自信を持ってやれ』ということは、ハーフタイムに監督から言われました」とキャプテンを任されているGK藤吉純誠(3年)も話した鹿児島城西が、入れたスイッチは1人目の選手交代。11分に奮闘したMF添島連太郎(3年)に代えて、長身FWの浮邉泰士(2年)を投入して、前線に置いた明確なターゲット。

 13分に柳の左ロングスローを浮邉が合わせたヘディングは、DFをかすめて左ポストを直撃。當眞も「後半は前に大きい選手が入って、前で収められるシーンが増えたので、そこが大きかったと思います」と言及した通り、大石と浮邉の2トップはセットプレーの高さも含めて、相手に脅威を突き付ける。

 一方の岡山U-18はロングスローを続けて入れられ、やや劣勢を強いられる中で、19分には決定機。MF南稜大(3年)、磯本と繋いだボールを、途中投入されたばかりのFW安西来起(1年)は枠へ収めるも、ここは藤吉がファインセーブで回避。さらに26分にはセットプレーから南が、28分にはMFミキ・ヴィトル(3年)のクロスから安西が、どちらもヘディングまで持ち込むも枠外。次の1点を引き寄せ切れない。

 狂喜の主役は、確かな得点感覚を備えた“元フォワード”の右サイドバック。33分。MF常眞亜斗(2年)が左から蹴ったFKはファーサイドへ。大石が叩いたヘディングは右ポストに弾かれたものの、こぼれ球に誰よりも早く反応した福留が、執念でボールをゴールへねじ込む。「脩斗がヘディングした瞬間に、『これは自分のところに来るかも!』と思ったら本当に来たので、飛び込むだけという感じでした」(福留)。2-1。逆転。沸騰する応援席。鹿児島城西が一歩前に出る。

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