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「半端ない」ホーム感に包まれるグラウンドに轟いた歓喜の歌声!鹿児島城西は岡山U-18に逆転で競り勝って笑顔と涙のプレミア初白星!

ゲキサカ / 2024年9月30日 20時8分



 初めての勝点3獲得を目前に控えたホームチームは、極めて冷静だった。「自分が安定したプレーをすれば味方に伝染していくと思うので、落ち着いたプレーをするのとコーチングすることは意識していました」(藤吉)「インターハイの決勝も最後に失点して負けてしまったので、『絶対集中して、前に、前に』という感じでした」(大石)「前の選手が身体が強いのはわかっていたので、とりあえず前に入れたら勝ってくれるだろうということで、少しでもゴールからボールを離そうと思っていました」(當眞)。相手の攻撃を1つ1つ丁寧に凌ぎ、時計の針を着実に進めていく。

 アディショナルタイムの5分も過ぎ去ると、待ちに待った試合終了の笛がグラウンドに響き渡る。「『もう、やっとだ……』みたいな。『終わった!』みたいに安心しました」(大石)「もう、ホッとしました。やっと勝てたので、安心しましたね」(當眞)「もう、なんか、真っ白になるというか、力が抜けるというか、内からこみあげてくるものがあって、凄く嬉しかったですね」(藤吉)「嬉しかったです。それしかなかったですね」(新田監督)。第16節にして、とうとう掴んだプレミアリーグ初勝利。試合後のグラウンドにはいつまでも、いつまでも、笑顔で奏でる歓喜の歌声が轟いていた。



「相当凄いですね。他のアウェイに行った時より、相手もアウェイを感じると思いますし、自分たちとしても凄くやりやすくて、メチャクチャありがたいです」。藤吉は自分たちが戦うホームグラウンドの雰囲気について、こう語る。試合中は吹奏楽部の演奏が、チアリーディング部のダンスが会場を彩り、試合前のサッカースクールで選手と一緒にボールを蹴っていた小さな子どもたちも混じった応援団は、大きな声援を送り続ける。

「みんなが声を出してくれて、ちょっとプレーが切れた時に周りから声を掛けてくれて、それが励ましになってとてもやりやすいですね。まあ、選手権みたいな感じで、ちょっと緊張するんですけど(笑)」という當眞の素直な感想も微笑ましい。会場入りの際に岡山U-18を率いる梁圭史監督が「今日は声が通らないと聞いてきました」と話していた通り、このグラウンドを包み込むのは、プレミア屈指のホーム感だ。

子どもたちもピッチサイドから声援を送り続ける!

 初勝利の感慨を問われた新田監督が、真っ先に発した言葉も印象深い。「我々はこうやって盛り上げて試合をするので、見に来てくれるあの人たちが早く喜んでくれればなと思っていたんですけど、それが負け続けて、また応援に来てもらってとなると、自分自身もちょっとトーンダウンするじゃないですか。だけど、それでも諦めずに運営をするのがオレらのいいところで、早く応援に来てもらっている人たちに応えたいと思っていたので、やっと応えられて『ああ、良かった……』という感じですね」。

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