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[プレミアリーグWEST]「モチベーションだらけです」。大津の190cmCB五嶋夏生主将が進化を続けてライバルたちに追いつき、追い越す

ゲキサカ / 2024年10月1日 12時46分

大津高の190cmCB五嶋夏生主将(3年=ブレイズ熊本出身)

[9.29 プレミアリーグWEST第16節 大津高 5-1 帝京長岡高 宇城市立ふれあいスポーツセンター]

 190cmの大型DFが、対戦相手の強力FWやチームメートの存在をモチベーションに進化を続けている。大津高(熊本)CB五嶋夏生主将(3年=ブレイズ熊本出身)はこの日、帝京長岡高(新潟)のU-18日本代表FW安野匠(3年、仙台内定)と対峙。裏抜けを繰り返す安野に対し、190cmの大型は「スピードは今、自信を持ってやれている」。4-0からオフサイドギリギリで抜け出されて1点を献上したが、スピード、高さを併せ持つ大器は2点目を許さなかった。

「(プレミアリーグの対戦相手には)いいフォワードがいるんで、そこにはもう1個もやらせないっていう思いでやっていますし、安野もゲーム中に話しかけてきて、『バシバシやろうぜ』っていうのはお互い言っていたので。 1つ今日やられましたけど、(5-1での勝利は)1つ大きな収穫かなっていう風に思います」

 リーグ後半戦初戦の鳥栖U-18戦ではト、ップチーム昇格を決めているFW鈴木大馳(3年)と対戦。鈴木や安野のようなプレミアリーグの強力FWを止めることが自分の価値を上げることに繋がると考えている。

「(代表、プロ内定選手)そことやることにずっとワクワクしてましたし、その選手を止めることで自分の価値としても1つ上がると思っている。プレミアで良いFWとできるというのが、モチベーションになっています」。隙を与えれば即失点してしまうようなFWとの、緊張感の高い戦い。その中で自身の強みを発揮すると同時に、課題を一つ一つ改善してきている。チームも現在、プレミアリーグWESTで首位を快走中。今後も一戦必勝で白星を重ね、プレミアリーグファイナルや選手権全国大会で個人としても成長を遂げる意気込みだ。

 五嶋は1年時からプレミアリーグで先発を経験。「3年になって、慣れてきたっていうのもありますけれども、体重も増えたり、ウエイトも最近増やしてやったりとか、 動けてるなっていう感覚はあるんで、それは1つ大きいです。自信もついてきて。ある程度、『かかって来い』っていう感じです」。今夏、ブレイズ熊本時代からのチームメートであるMF嶋本悠大(3年)がU-18日本代表に選出され、清水加入内定。高卒でのプロ入りを目指してきた五嶋にとって、嶋本やU-17日本代表に選ばれた後輩CB村上慶(2年)の飛躍は刺激になっている。

「悔しいっすけど、それが現状ですし、(プロや代表チームから)評価してもらえてないっていうのは、自分の足りないところではあると思う。今、悔しい気持ちでいっぱいですけど、これがまた1つ自分を成長させるなと思う。腐らず、悠大がプロに行くこともモチベーションにできれば、4年後必ず自分もプロになれると思うんで。大学行けば、もっといいFWともできますし、モチベーションだらけです」と五嶋。関東の名門大学へ進学予定の大型DFは、貪欲に進化を続けて先を行くライバルたちに追いつき、追い越す。

(取材・文 吉田太郎)

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