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ACLEでボランチコンビの個性際立たせた横浜FM新戦法…渡辺皓太「一つのオプションができた」山根陸「ゼロで抑えられたのが大きい」

ゲキサカ / 2024年10月3日 1時21分

MF山根陸とMF渡辺皓太

[10.2 ACLEリーグステージ第2節 横浜FM 4-0 蔚山HD 日産ス]

 直近7試合で23失点と守備面の課題が露呈していた横浜F・マリノスはこの日、ミドルゾーンにコンパクトな守備ブロックを構築する新たなスタイルでKリーグ王者を迎え撃ち、カウンターによる4ゴールで4-0の完勝を収めた。無失点は公式戦8試合ぶり。その要因にはゴール前で高い集中力を見せ続けた最終ラインもさることながら、MF山根陸とMF渡辺皓太が組んだダブルボランチのゲームコントロールも大きく貢献していた。

 試合後、ボランチの一角でフル出場した山根は、この日の戦術に一定の手応えを口にした。「ゼロで抑えられたのがすごく大きいし、プレスの行き方だったり、高さ、深さをチームとして意識していた。今日に関してはまだ修正はあるけど、プレスの行き方だったりブロックの作り方は一発目にしてはコミュニケーションを取ってできたほうかなと思う」

 守備の鍵になったのは「守備ブロックを組む」という意識ではなく、「プレスをかける高さ」だったという。

「(意識していたのは)ブロックというよりはプレスをかける高さ。構えてしっかり行くところは全員で行くし、真ん中の選手として常にバラバラにならないようにオーガナイズしながら、いつ行くかのコミュニケーションを取らないといけないし、行くとなったら全員でコンパクトに行かないといけないので」

 そうした守り方は現在の横浜FMの戦力にも適しているように思われる。

 失点が続いた時期の横浜FMは中盤でオープンな攻防を強いられる中、ボランチの選手がボールや相手に振り回される場面が続発。機動力やパワーを持ち味とする“潰し屋タイプ”なら対応しやすいかもしれないが、現在のボランチ陣はMF喜田拓也も含めて周りとつながりながら良さを出していくタイプとあり、幅広いエリアに晒される守備対応に苦慮していたからだ。

 そうした変化について山根自身は「前から行く中で一人一人の守るスペースが大きいと、どうしても揺さぶられた時にボールから遠くなったり、ちょっと緩くなってしまったりする」と述べつつも、「そういう中でも距離を詰められる選手が良い選手だと思う」とも口にし、幅広いプレーエリアにも目を背けるつもりはない。もっとも、エリアを限定することで効果的な働きができるのであれば、おもむろに広いエリアをカバーするよりも勝つためには有効だ。

 実際、この日の山根は自身の守備位置から良い間合いで相手にアプローチし、ボールを狩り取ったり、奪うには至らなくとも相手をゴールから遠ざける場面が増加。またコンパクトな布陣の中でボールを扱うセンスはもともとの強みでもあるため、攻撃へのトランジションもよりスムーズにこなしていた。

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