“悔しい”勝利で次は選手権予選へ。水戸内定の日体大柏GK早川ウワブライトは千葉制覇と全試合「無失点」を誓う

　この日も、背番号12は雨中で声を発し続けていた姿が特に印象的。「ゲームを動かせるぐらい、自分で声出して動かしたいなっていうのはあるんで、そういったところはできてきてはいるとは思います」。そして、抜群のスピード、身体能力の高さを活かしたセービングやハイボール処理でチームを勝たせる意気込みだ。

　柏U-18所属で、同じ日体大柏に通うFWワッド・モハメッド・サディキ(3年、柏内定)やFW吉原楓人(3年、北九州内定)、GK栗栖汰志(3年、藤枝内定)のプロ入りも刺激に。「(プロ入り後)自分が1番早く試合に出る」という思いを持つ早川は、応援してくれる水戸サポーターのためにも、まずは日体大柏で結果を残すことを目指している。

　チームは後期のリーグ戦を1勝2分2敗と苦しんできたが、根引謙介監督が「本当にみんなも鬱憤も溜まっていたと思う。来週から選手権っていうところで考えると、いい形で入れるかなと思います」と語ったように、前向きな1勝であることは間違いない。指揮官からより自分にプレッシャーをかけてプレーすることを求められていた早川は、「(チームや水戸の人たちから)ほんとに期待される分、それに応えないといけない。それはもう結果でやるしかない。まずは千葉県優勝っていうところと、無失点で大会を終えたい」と力を込めた。日体大柏にとって2年ぶりの選手権へ。注目守護神はこの試合の反省を糧に、より一つ一つのプレーにこだわって激戦区・千葉を勝ち抜く。

(取材・文　吉田太郎)

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