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[関東]「アルビが一番成長できる」と感じた練習の衝撃と試合の楽しさ。新潟内定の桐蔭横浜大MF笠井佳祐が求め続けるのは自身とチームの確かな結果

ゲキサカ / 2024年10月7日 7時35分



 4月18日。アルビレックス新潟は笠井の加入内定リリースを発表する。いくつかの選択肢もあった中で、このチームへの加入を決断した経緯を、本人はこう明かす。「最初にオファーを戴いたのがアルビで、去年の夏にも練習参加させていただいた時に、ポゼッションの練習があったんですけど、『こんなに取れないことがあるんだ……』と思って、『この環境にいたら凄く上手くなれるな』と思ったんです」。

「今年のキャンプに行った時は『自分が一番下手だな』と感じましたね。他の中盤の選手は凄くいろいろなことを考えていましたし、そういう方々からいろいろアドバイスを戴いたり、自分から聞きに行ったりする中で、何チームか練習には行かせてもらいましたけど、『ここが一番成長できるな』と思ったので、アルビさんを選ばせてもらいました」。

 練習参加時には、もちろんすべての選手のクオリティに衝撃を受けたが、とりわけインパクトがあったのは、ボランチのポジションでプレーしていた2人の選手だった。「ヤンくん(高宇洋)と(秋山)裕紀くんが相手の2ボランチだったんですけど、本当にボールが取れなくて……。みんなパスを出すタイミングも上手いですし、パスの強弱で会話しているような感じでした」。

 特に秋山からは多くのアドバイスをもらったという。「裕紀くんは凄くいろいろなことを考えていて、『ここに立っていたら相手が来るからこっちが空くし、相手がこっちに来たらここのパスも切れるし』みたいなことを聞いたりしたことで、サッカーを考えながらプレーするようになったのが一番の変化だと思います」。高いレベルを教えてくれた“先輩”の存在もあって、この1年近い時間の中で思考する力が成長してきたことは、笠井もハッキリと感じているようだ。



 5月22日。「2024JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド3回戦」。ブラウブリッツ秋田とアウェイで対峙した一戦に、特別指定選手の笠井はスタメンの1人としてピッチへ送り出される。「最初は緊張して硬くなってしまったんですけど、やっぱり周りも上手いですし、ボールも来ますし、途中からは凄く楽しかったですね」。

 後悔の残っているシーンがある。前半33分。右サイドを切り裂いた松田詠太郎のグラウンダークロスを受け、笠井はゴールに背を向けながらヒールシュート。素晴らしいアイデアとテクニックが融合した一撃だったが、ボールはわずかに枠の左へ。デビュー戦での初ゴールは幻と消えた。

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