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「本当に準決で守れるか」が基準に。昨年度全国3位の堀越が堅守発揮して1-0で勝利、リーグ戦10試合連続不敗で選手権予選へ

ゲキサカ / 2024年10月7日 21時48分

堀越高CB渡辺冴空が相手との1対1をストップ。1-0でリーグ戦不敗を10試合へ伸ばした

[10.6 U-18東京都1部L第15節 堀越高 1-0 国士舘高 堀越学園総合G]

 堀越がまた一つ積み重ねて選手権予選へ――。6日、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2024 東京1部(T1)第15節が行われ、堀越高が国士舘高に1-0で勝利。堀越はリーグ戦10戦連続不敗で来週から選手権東京都Bブロック予選に臨む。

 首位・町田ユースと同勝ち点で2位の堀越と、勝ち点1差の5位・国士舘によるT1上位対決。前半、前期の首位ターンから現在4連敗中の国士舘は、右のMF菅原唯翔(3年)と左のMF大関流生(3年)の両翼の突破力や1タッチパス、インナーラップを交えた崩しでクロスの本数を増やす。

 対する堀越は前半、思うようにビルドアップをすることができていなかったものの、前線で一際エネルギーを発する10番FW三鴨奏太(2年)がボールを収め、そこから攻撃をスピードアップする。26分には三鴨の右足FKが国士舘GK飯竹秀真(3年)の手を弾いてポストをヒットし、ゴール前の混戦でFW千葉慎之助(2年)が頭から飛び込む。その後もPA近くで落ち着きとテクニックを披露するMF渡辺隼大(3年)や際の攻防で目立つ三鴨のパスからチャンスを迎える。
潜在能力の高い2年生FW三鴨奏太が堀越の攻撃の中心に
 そして、MF佐藤蒼太(2年)らのシュートなどで先制点を目指したが、国士舘もCB伊川侃太朗(3年)を中心に跳ね返す。国士舘は本田裕一郎テクニカルアドバイザーから「1人1人が止まってんだよ!」と声が飛ぶ中、意識して動きの量を増加。MF浮須侑真(3年)やMF島田龍(3年)がボールを収め、菅原のプレースキックなどから先制点を狙う。だが、ゴール前のこぼれ球をシュートブロックされるなど得点を奪えない。
国士舘も球際で引かず、運動量を増やす
 0-0の後半9分、堀越が先制点を奪う。右サイドから人数を掛けた崩し。そして、渡辺隼のグラウンダークロスを交代出場MF岩崎晄芽(3年)が1タッチでゴールへ蹴り込んだ。堀越は後半、ビルドアップのリズムが向上。MF小川稜太(1年)や渡辺隼らが係わりながらボールを前進させるなど、緩急のある攻撃を見せる。そして、渡辺隼のパスからMF杉村充樹(2年)がシュートへ持ち込み、左からの折り返しを三鴨が狙うシーンもあった。
後半8分、堀越はMF岩崎晄芽が先制ゴール歓喜のイレブン
 対する国士舘は、2枚替え、3枚替えで流れを変えに行く。前線にボールを入れ、そのこぼれ球を交代出場MF菊地琉斗(2年)が狙うシーンもあったが、堀越はU-17日本高校選抜のCB森奏(3年)が前半を含めて圧倒的な高さを披露。また、CB渡辺冴空(3年)や左SB瀬下琥太郎(3年)、ゲーム主将の右SB森章博(3年)も浮き球の競り合いやルーズボールの競り合いで国士舘を上回っていた。ロングスローも入れてくる相手にゴール近くでのセカンドボール回収を許さず、GK佐藤晴翔(3年)の守るゴールをほとんど脅かされることなく守り続ける。
国士舘のMF菅原唯翔は攻撃の中心に国士舘を牽引するMF島田龍主将国士舘MF菊地琉斗がシュートへ持ち込むが、堀越DF陣がブロック
 そして、岩崎や三鴨、杉村、交代出場FW高橋李来(2年)の鋭い動きからカウンターを繰り出してチャンス。2点目を奪うことこそできなかったものの、1-0で勝利した堀越は、「何か1つの成功体験をすることで、一気にその成功体験が積み重なっていくっていうのは、本当にこの年代特有であるなと思います。ほんとに頑張ってきたことが何か次に繋がるとか、成功が得点の糸口になるとか、そういうことがちゃんとみんなが認識できていると、『この頑張りって無駄じゃないな』とサッカーの中で成果になってくる」(佐藤実監督)というように、これまでの成功体験同様、また一つ積み上げて選手権予選へ向かうことになった。
堀越はゲーム主将の右SB森章博らが際の強さを見せた堀越が1-0で勝利
 堀越の守りの堅さ、際の強さが光るゲームとなった。失点数14は首位・町田ユースと並んでリーグ最少タイ。特に無敗期間は10試合で7失点と守備の安定感が光る。佐藤監督が言い続けてきたことは、「あの近江相手でも守れたか」ということだ。

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