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上手くて戦う集団に。トップの強さからも学ぶ町田ユースが都1部制覇とプリンス関東昇格へ大きな1-0勝利

ゲキサカ / 2024年10月8日 21時48分

 一方、駒大高にとってはゲームプラン通りの戦いだった。守備の時間が続く展開を各選手が理解。我慢強く走り、戦い、町田ユースの攻撃を跳ね返し続ける。そして、MF寺尾帆高(3年)を起点としたカウンターやセットプレーなど迫力のある攻撃。後半18分に切り札のU-16日本代表FW岩井優太(2年)を投入すると、その岩井のスペースへの動きも加えて1点をもぎ取りに行った。
駒大高MF内田龍伊がドリブルで前進
 後半34分には、右サイドでの奪い返しから内田が決定的な右足シュート。だが、霜田が「(駒大高は)カウンターが鋭いチームっていうのはスカウティングで分かっていたので、自分たちが攻めてる中でも、相手のFWが何枚残ってるかとか、立ち位置とか把握したりっていうのを心がけていました」という町田ユースも集中した守りで得点を許さない。そして、35分に町田ユースが先制点を奪う。敵陣での奪い返しから中央の武田が左前方へラストパスを通す。そして、エースMF真也加が渾身の左足シュート。この一撃がニアを破り、1-0となった。
後半35分、MF真也加チュイ大夢のゴールで町田ユースが先制
 攻め続けて奪い取った1点に、町田ユースの選手たちが喜びを爆発する。チームはリーグの後期初戦で堀越高に1-2で敗戦。シュートを28本打ちながらも勝ち切ることができなかった。内容で勝りながらも勝ち切れないところのあったチームが、この日は焦れずに戦い続けて先制点。中山監督は「こういうゲームで、自分たちのペースじゃない時間をやり過ごすとか、チュイ(真也加)が点取ったのは成長の証とも言える」と評価していた。

 駒大高は気迫溢れる動きを続けた寺尾を中心に反撃に出て、ロングスローやクロスをゴール前に入れる。だが、町田ユースはともに空中戦、競り合いで奮闘していたCB佐藤智風(2年) とCB森高優(2年)に交代出場DF西尾心(2年)を加え、最終ラインに厚みを持たせて弾き返す。逆に交代出場FW西川瑞希(2年)が武田のパスからシュートを放つなど2点目を狙い続けて1-0で勝利。貴重な勝ち点3を獲得した。
気迫溢れる動きで駒大高を引っ張ったMF寺尾帆高主将町田ユースはトップチームから学んだ際の強さも発揮した
 町田ユースの霜田は、「こういうプレッシャーの掛かった試合で勝ち切れるっていう経験は、チームとしてもあまりしてこなかったので、ここで勝てたっていうのは、次に凄く繋がると思う」と頷いた。メンバーには年代別日本代表がいる訳でも、身体的に特別秀でた選手がいる訳でもない。だが、各選手がボールを持つことに自信を持つと同時に、「1対1でも、身体能力を言い訳にしないで、そこは負けないっていうのは全員意識しています」(霜田)。ブレイズ熊本や熊本ユースを率いてきた中山監督就任3年目。その指導によって培ってきたこと、またJ1昇格1年目で優勝争いを繰り広げているトップチームから学んだことも表現しての勝利だった。

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