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サウジとの大一番を前に完全復活の三笘薫、プレミアで脅威増すクロスの変化「増やせば増やすほど感覚も良くなる」

ゲキサカ / 2024年10月9日 5時27分

プレミアリーグでの戦いから一旦離れ、日本代表合流初日を迎えたMF三笘薫(ブライトン)

 度重なる負傷に苦しんだ昨季から一転、プレミアリーグで完全復活を遂げている日本代表MF三笘薫(ブライトン)だが、ここからは北中米W杯最終予選の大一番に全ての集中力を捧げるつもりだ。

 三笘は6日に行われたプレミアリーグ前節トッテナム戦(○3-2)で、ドリブル突破からの高精度クロスを連発し、0-2からの大逆転勝利に導いたばかり。合流初日の9日には報道陣からトッテナム戦に関する質問も向けられたが、「トッテナムも疲労があったので勝たないといけない試合だったし、そこ(勝てたこと)は良かった」と前向きに振り返りつつも、「もう日本代表に集中している。リーグ戦はその後に考えたい」と目の前の2試合だけを見据えていた。

 それもそのはず、日本代表の10月シリーズはサウジアラビア、オーストラリアとの対戦。“序盤の山場”に位置づけられる重要な強豪2連戦だ。三笘は「この2試合に勝てれば相当大きな勝ち点になる。まずはグループ2位(サウジアラビア)との対決なので、この1試合に向けて。良い準備ができれば勝てる能力はあるチームだと思うので、しっかりと準備していきたい」と力を込めた。

 10日に迫る敵地ジッダでのアウェーゲームは日本代表にとって、過去3戦全敗の鬼門。2021年のカタールW杯最終予選でも0-1で敗れ、窮地に追い込まれた過去もある。前回対戦を経験していない三笘に過度な意識はないようだが、「暑さとアウェーの雰囲気もあって、それだけ難しい場所ということだと思う」と警戒は怠らず、「試合の入り方で決まってくると思うし、いい入り方ができれば関係なくなる」と果敢に挑んでいく構えだ。

 すでにサウジアラビアの情報はスカウティング済み。「規律はあるチームだと思うし、切り替えの部分が速いところもあるけど、それをおそろかにするところもあるのでそれをしっかりと突ければ」。そう展望を口にした三笘は「自分たちの規律的なものが上回っていると思うので、チーム全員で動ければいい試合ができる」と自信ものぞかせた。

 そんな三笘は負傷からの復帰を果たした9月シリーズ以降、日本代表では3-4-2-1の左ウイングバックが定位置。サウジアラビア戦では右ウイングバックとのマッチアップが想定される。相手は攻守にバランスの良いDFスルタン・アルガンナム(アルナスル)が負傷離脱したため、より攻撃的なDFサウド・アブドゥルハミド(ローマ)が先発する見込み。三笘は「誰が来ても能力が高いと思う」と詳しい言及は避けたが、攻撃的に出てくる相手への準備はできているようだ。

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