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サウジとの大一番を前に完全復活の三笘薫、プレミアで脅威増すクロスの変化「増やせば増やすほど感覚も良くなる」

ゲキサカ / 2024年10月9日 5時27分

「自分たちが守備をしないといけない時間が増えるけど、前に行った時の裏のケアはおろそかになると思う。ただ、そこは時間帯によってになる。もちろんずっと押し込めればいいけど、そうもいかないと思うので、しっかりと守り切るところは守り切らないといけない。失点してしまうとアウェーで難しくなると思うので、まずは守備からしっかりと考えたい」(三笘)

 そうした粘り強い守備で失点を阻むことができれば、巡ってくるチャンスを決められるクオリティーがいまの日本代表には備わっている。

 特に攻撃の中核を担う三笘は負傷が癒えた今季、プレミアリーグでゴール前に決定的なクロスを入れる場面が増加。単純なクロス本数で見ても一昨季の33試合41本、昨季の19試合44本から、今季はすでに7試合27本と大幅に増えており、そのうえ右足アウトサイドと左足インサイドのキックを巧みに使い分けつつ、異なる球種で精度の高さを見せている姿が印象的だ。

 三笘は左右のキックを使い分けてのクロスについて「これまでは左足のクロスの状況で右足のクロスを上げていた時もあったけど、どっちもできるに越したことはない」と述べつつ、「特にそんなには(意識して)やっていないけど、チームの狙いもあって、(ファビアン・ヒュルツェラー監督のもとで導入が進む)ハイラインにはそれを増やすというのもある」とその要因を指摘。その取り組みの中では「クロスの回数を増やせば増やすほど感覚も良くなる」と手応えを感じているようで、日本代表への好影響をうかがわせた。

 またそうしたクロスの脅威を日本代表の舞台でも見せるためには、9月シリーズで感じた反省も活かせるはずだ。

 三笘は9月のバーレーン戦後、現状のサイド攻撃における連係について「今日の相手だからできたところもある」と述べつつ、「僕だけじゃなくてその状況の最適解を毎回出していかないと綺麗に崩すことはできない。強い相手なら数回のチャンスになってくるので、もっともっと磨いていかないといけない」と連係の練度向上に伸びしろを見ていた。

 その解決策は今回のシリーズで模索していくことになる。「サイドで1対1で優位に立てればそれでいいし、それで難しければ中に入ってからの連係になる。それは試合中に解決できることが多くあるし、『これをしたい』というより、試合によって変えていきたい」。そうした取り組みをテストする上でも強豪2連戦は格好の舞台。チーム全体で三笘という武器を活かせるかどうかが、この2連戦を勝利するためにも、今後のレベルアップを見据えていく上でも大きな鍵になりそうだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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