攻撃陣にも守備献身求める森保J…久保建英「最低限の基準が他のチームと違う」掲げる理想と前向きな現実
ゲキサカ / 2024年10月13日 23時0分
日本代表MF久保建英(ソシエダ)が北中米W杯アジア最終予選第4戦・オーストラリア戦(15日・埼玉)を2日後に控えた13日の練習後、報道陣の取材に応じ、W杯アジア予選で無失点が続いているチームの守備面に言及した。
日本代表は昨年11月に開幕した今回の北中米W杯アジア予選で、2次予選から最終予選に至るまで全8試合無失点を継続中。間に行われたアジアカップでは全試合失点が続き、大きな課題を残していたが、大会後は再び堅守を取り戻し、最終予選も中国戦(○7-0)、バーレーン戦(○5-0)、サウジアラビア戦(○2-0)とクリーンシートを続けている。
その要因としては3バック導入に伴う守備陣の安定もさることながら、ウイングバックにアタッカーを起用する攻撃的布陣ゆえ、前線の守備強度も不可欠。ここまでの最終予選でも南野拓実(モナコ)、堂安律(フライブルク)、三笘薫(ブライトン)ら攻撃に強みを持つ選手が長い距離をプレスバックする場面がたびたび見られ、守備の献身性でも存在感を発揮していた。
こうした状況について堂安はサウジアラビア戦後、「森保さんも記者会見でよく言っているけど、前線の守備意識がないとこの代表はメンバーに入れないようになっているし、それを監督が示してくれている。やらなきゃいけない規律、決まりがある、そういうチームは強い」と発言。「はっきり言ってくれる監督がいると示しがつく。それが今のベースになっている」とも述べ、森保監督のコンセプトによるものであることを示唆していた。
そうした守備強度は前線のポジション争いを繰り広げる久保にも求められるものだ。13日の練習後、久保は報道陣から堂安の発言について問われると、「大前提として攻撃で違いを作れなかったら呼ばれないと思うので、その上で攻撃に違いを作れる選手が守備もできるということが伝えたかったことだと思う」との見解を示しつつ、森保ジャパンの守備コンセプトについて次のように語った。
「前目の選手は点を取ってナンボだったり、攻撃で違いを見せてナンボだと思うので、その上で最低限の守備を求められる。ただ、その最低限の基準が他のクラブチームや代表チームと違って、よりいかに相手にチャンスを作らせないかに重きを置いている。そこで他とは違った守備の仕方が求められているのかもしれませんね」(久保)
久保は所属先のソシエダでは、普段は右ウイングの高い位置でファーストプレスを担っており、自陣まで深く戻って守備に追われるような機会は少ない。一方、日本代表では味方がボールを奪われた際や、5-4-1の守備ブロックを組む際には、より低い位置まで長い距離を戻って守備をすることも求められるため、プレーの判断にギャップが出てくることもある。
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