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攻撃陣にも守備献身求める森保J…久保建英「最低限の基準が他のチームと違う」掲げる理想と前向きな現実

ゲキサカ / 2024年10月13日 23時0分

 もっとも久保はそうした現状について、理想と現実の両方を真っ向から受け止めようとしているようだ。

「この代表では長い距離を一人で戻ってという個の力に頼った部分もあって、それは(プレッシングが)上手くハマらなかった結果、個人が頑張っている部分もある。理想は僕がチームでやっているような、前目の選手が(コースを)切ったりとか、誘導してチームでボールを取るのがベストだと思う。そこ(戻って守備をすること)に重きを置きすぎてしまうと、もっとレベルが上のチームとやった時に後手に回ってしまう。しかもいまはファイブ(5バック)でやっていて、ファイブで0-0の状況でベタ引きに追い込まれるほど勝ち目の薄い戦いはないと思う。そこはやっぱり前からうまく行って、前で体をぶつけてボールを取れることもほぼないと思うので、しっかりコースを限定したり、チームとしてルールを守ってやるのがベストだと思う。でもそこ(前からのプレッシング)で補えないところをいまみんながしっかり奪い切るだったり、戻り切るというところをみんながやってくれている。そこで後ろの選手が前の選手に救われている部分もあると思うし、そこはチームとしての一体感があって素晴らしいなと思う」

 サウジアラビア戦では前半27分、前線からのプレッシングがハマらなかったところからサイドを突破され、DF町田浩樹、DF板倉滉、MF遠藤航、MF守田英正らが次々と折り重なるようなシュートブロックを繰り出し、失点を阻んだ場面があった。身体を張った守備という点で大きな賞賛を集めたワンシーンだが、布陣の修正に成功した後半はこうした事象すら起きなかったことから、ピンチを作られたという点では課題も残るワンシーンでもあった。

 この場面についても久保は、チームとしての理想を掲げつつ、身体を張った守備ができているという現実を前向きに見つめた。

「まだ振り返りがそこまでできていないけど、理想は多分そうですよね。日本代表がもっと強くなっていくにはあそこまで持って行かせないのが大前提になると思う。でも今はしっかりブロックで2、3人滑っているところ。昔から僕の記憶の中では、日本代表は、歴代の代表選手はああいうところをみんなやっていたと思う。でも、もう一つ上に行きたいならあそこまで行かせないことが大事だなと思います」

 そうした現状認識の先に控えるオーストラリア戦。4-3-3で臨んできたサウジアラビアとは異なり、オーストラリアは3-4-2-1の布陣が予想されるため、プレスは無理なく噛み合うことも予想される。それでも久保は「ミラーゲームを想定しているので、僕らのほうがボールを握れればベストだなという話を全体で共有している」としつつも、「そうならなかった時のプレスの掛け方も練習でトライしている」と想定外の可能性も示唆。「僕がどうこうというよりチームとしていい形を持てるかが大事だと思う」と試合中の対応への期待をうかがわせた。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集

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