劇的決勝アシストの湘南MF畑大雅、HT投入で託された”キーマン封じ”の相手は小中時代の旧友「“シュート”も決められていたし…」
ゲキサカ / 2024年10月20日 7時5分
[10.19 J1第34節 湘南 2-1 広島 レモンS]
旧友でもある相手のキーマンと互角以上のマッチアップを繰り広げ、同点で迎えた後半アディショナルタイムには劇的な決勝ゴールをアシスト——。後半開始から左ウイングバックで途中出場した湘南ベルマーレMF畑大雅が、攻守にわたる大きな存在感でJ1残留に近づく勝ち点3を手繰り寄せた。
畑は負傷からの復帰途上でベンチスタートとなった首位・広島戦、0-1で迎えた後半開始時からピッチに送り出された。対面には今季の広島を躍進に導いている立役者の一人で、前半に豪快なスーパーボレーで先制点を記録していたDF中野就斗。畑にとっては、小中学生時代にAZ86東京青梅で共にプレーした“幼馴染み”とのマッチアップだった。
年齢は畑のほうが一つ下だが、出会ったのは小学生の頃。「小学校と中学校で一緒だったのでそんなに上下関係もないし、いじったりしていたので特に先輩とは思わずに接していました(笑)」。クラブチームの後輩としての気負いも、ましてや日本代表入りが期待される存在に対する畏敬の念もなく、「とにかくまず就斗にやられないことを第一に」という対等な気持ちでピッチに立った。
前半は中野のサイドから深い位置に侵入される場面が多く、畑に託された役割は1対1で上回ること。畑はユーモアを交えながら出場時の心境を次のように振り返った。
「“シュート”も決められていたし、あっ、これは名前(就斗=しゅうと)とかけたわけじゃないんですけど(笑)。前半は結構、起点になられたシーンもあったので、あそこのところはもっと強く行こうという話を(山口智監督らコーチングスタッフに)されていた。前に出てこられないように強くプレッシャーにかけようと思っていました」
チームメートだった当時は畑がFW、中野がDFという攻守の関係性だったが、J1で実現したのはウイングバック同士でのマッチアップ。試合中には「(中野が)『走んなよ』みたいに言ってきたんで、『俺もそれやんなかったら怒られるから』って(笑)」という旧友らしいやり取りもあったというが、畑の頭の中には中野の当時のプレースタイルも、プロ入り後の印象もインプットされていたという。
「そんなに就斗も速いほうじゃないし、一人でゴリゴリって来るタイプじゃないからそこは絶対に止められると思っていた」
「もっと昔はドリブル下手だったんですけど、試合を見ていると意外と“ヒュッと”抜いたりしてるんで、その一発のところは頭に入れて対応しました」
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