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悪コンディションで難しい試合展開も勝つことを重視。“1-0で勝ち切れる”西目が夏冬連続全国出場へ王手:秋田

ゲキサカ / 2024年10月20日 7時44分

 大曲工は福田の展開力や高橋桐の運ぶ力を活用。右サイドの俊足ドリブラー、高橋舜のクロスやセットプレーでゴール前のシーンを作り出した。西目も佐藤一が前線で力強い動きを連発。33分には、佐藤快の左足ミドルがクロスバーを叩く。40分には今野との連係から佐藤一が右足シュートを放ち、後半3分にも今野との連係で佐藤琉が左サイドを抜け出し、ラストパスに佐藤一が走り込んだ。だが、大曲工GK佐々木に阻まれるなど追加点を奪うことができない。
大曲工は雨中で健闘。MF福田遥人がタックルを決める西目の2年生FW佐藤一汰は推進力のある動きを連発
 大曲工は後半5分、高橋桐のスルーパスに高橋舜が反応してPAわずか外側の位置でFKを獲得。これを高橋桐が左足で直接狙い、18分にも右サイドで高橋舜が3人のDFを外してPAへ潜り込もうとした。だが、西目は安田監督が「ウチのウリ」と説明する堀田、吉田の両CBが最後の局面で落ち着いてフタをし、西澤がセカンドボールを回収するなど決定打を打たせない。
大曲工のFW高橋舜平は右サイドで突破力を発揮した西目はCB堀田昊生主将らDF陣が堅守を発揮
 西目は後半8分にFW畠山佑斗(3年)、同21分にFW伊藤蓮(3年)をピッチへ送り出す。サイドから仕掛けて浅野や佐藤琉がシュート。また、鈴木の正確な展開からのサイド攻撃に加え、前線の伊藤へグラウンダーの縦パスを入れて攻めようとする。

 佐藤快が「攻撃は今までサイドが多かったけれど、夏、神村(学園)さんとの試合が終わってからしっかり話し合って、中央突破とかも自分たちでチャレンジしていって、いい感じでできている」と説明するように、インターハイ初戦敗退から、チームは攻撃のバリエーションを増やしてきた。

 この日は普段に比べるとリスクを回避するような戦いになってしまったが、悪コンディションの中でも勝つことが最重要。安田監督は「この子たちは経験があるんで。自分たちでも『このゲーム悪いな』って思いながらも、『じゃあ、最後1-0で勝ちゃいいや』っていうのはある程度割り切ってできるので、そこら辺は信頼してるので。『最後まで守るぜ』、となったらできる子たちだっていうのは、今年はある程度自信を持っている」という。

 吉田も「安田監督も仰っていたと思うんですけど、スコアはまず置いといて、勝つことが大事だから。1点差でも、延長でも、PKでも、とにかく勝ち切るっていうみんなの共通意識だった」。大曲工は後半35分に高橋舜がドリブルシュートへ持ち込み、40分には左クロスの折り返しのこぼれに坂本が反応。だが、西目はGK成田と堀田が猛然とプレッシャーをかけ、シュートはニアポストを叩いた。慌てずに守っていた西目が1-0で勝利。ライバル・秋田商との決勝へ駒を進めた。
大曲工は後半40分、ゴール前のこぼれ球に右SB坂本光希が反応するが、ニアポストをヒット
 堀田は決勝へ向けて、「今年、チームは怪我人多い分、やっぱり頑張らなくちゃいけない。2年生も多く出ていますけれど、全員で盛り上げて、怪我してる人たちの分も優勝して、全員で全国行きたいなって思います。選手権でベスト16っていうのが目標ですけど、まず目の前の秋田県を突破できるように」と力を込めた。主軸で選手権予選を欠場している選手がいる一方、10番FW嵯峨聖央(3年)は決勝で復帰の可能性。1-0で秋田商に勝ったインターハイ予選決勝に続いて今回の決勝も勝ち切り、2012年度以来の選手権出場権を獲得する。
伝統校・西目が2012年度以来となる選手権出場に挑戦
(取材・文 吉田太郎)

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