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チームに満ち始めた圧倒的熱量で手繰り寄せたプレミア9連勝!神戸U-18は岡山U-18にウノゼロで競り勝って首位・大津との決戦に堂々と向かう!

ゲキサカ / 2024年10月20日 19時9分

「ボールは持てていた時間が長かったですけど、相手の前でのプレーというのが結構多くて、なかなかうまくゴール前までは持っていけなかったかなという印象です」(岩本悠庵)「そんなに長い時間相手コートでボールを持てるわけではなかったですけど、その中でも崩しながらクロスを上げるシーンもあったので、相手を上回るチャンスはなかったわけではないと思います」(梁監督)。拮抗した45分間はスコアレスで推移した。


「まずは焦れずにやろうと。ただ、ゴール前での回数は増やしていかないとゴールには繋がらないですし、カウンターも何回か受けていたので、そのリスク管理のところは確認して、あとはメンタル的に落ち着いてやれば大丈夫だからという形で送り出しました」(安部監督)

 後半は再び立ち上がりから神戸U-18がアクセルを踏み込む。MF岩本悠庵(3年)の配球と濱崎のドリブルをアクセントに、DF西川亜郁(2年)とFW大西湊太(2年)もスムーズな連携で再三右サイドを突破。14分にはDF原蒼汰(2年)の縦パスを濱崎が左へ流し、途中出場のFW森田皇翔(3年)のクロスから里見が枠へ収めたシュートは岡山U-18GK水田優誠(2年)がビッグセーブで凌いだものの、中学3年生が決定的なフィニッシュで相手ゴールを脅かす。

「相手には特徴がある選手がいるので、そこで押し込まれましたけど、粘り強くはやったと思います」(梁監督)。残留に向けて何とか勝点を積み重ねたい岡山U-18もファイティングポーズを取り続ける。堅陣を築きながら、キャプテンのMF藤田成充(3年)が全体のバランスを取りつつ、右のミキ・ヴィトル、左の磯本を素早く生かす攻撃を徹底。交代カードも切りながら、虎視眈々と“一刺し”のタイミングを狙う。

 悩めるストライカーは、その瞬間を待ち続けていた。37分。右サイドで神戸U-18が獲得したCK。キッカーの濱崎がスポットに向かうと、渡辺の覚悟は決まる。「『どんな形でもいいから自分が点を獲ってやる』と思っていました」。ニアに届いた軌道へ9番が飛び込んで頭で触ったボールは、そのまま左スミのゴールネットへ吸い込まれる。

「安部さんには『1本行ってこい』と言われたので、今日こそは決めないとなと思っていました」という渡辺の今季3ゴール目となる後半戦初得点は貴重な、貴重な、先制点。1-0。最終盤に神戸U-18が1点のリードを手繰り寄せる。

 すぐさまベンチもゲームクローズに取り掛かる。39分にはケガからの復帰戦で奮闘した岩本と吉岡を下げて、MF藤本陸玖(2年)とMF片山航汰(2年)を投入して中盤に厚みをもたらすと、以降もあらゆるエリアで素早いボールアプローチを貫き、岡山U-18の前向きのアタックを制限。残された時間が減っていくにつれて、集中力はより増していく。

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