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夏は「100回に1回の試合」で勝利。試合経験を重ね、逞しく成長した秋田商が再び1-0で明桜の3連覇を阻止!

ゲキサカ / 2024年10月21日 12時32分

後半39分、秋田商高MF安藤愛知の左足シュートがゴールに吸い込まれた

[10.19 選手権秋田県予選準決勝 明桜高 0-1 秋田商高 ソユスタ]

 秋田を代表する名門校が2連覇中の王者を撃破――。第103回全国高校サッカー選手権秋田県予選準決勝が19日に行われ、3連覇を狙う明桜高と全国最多47度目の選手権出場を目指す秋田商高が激突。後半39分に交代出場FW安藤愛知(3年)が決勝点を決め、秋田商が1-0で勝った。秋田商は26日の決勝で西目高と戦う。

 この日と同じく雨中で行われた前回大会決勝は、明桜が2-0で秋田商に勝利。明桜は今年の県1部リーグも同校に4-0、3-1で勝利している。だが、インターハイ予選準々決勝では、「100回に1回の試合」(小林克監督)をやり切った秋田商が1-0で勝利。指揮官が「もう100回ぐらい試合を、こう修行しないと次は勝てないなと思って。夏はマッチ、マッチ、マッチで色々なとこと試合やって揉まれて、それで何か逞しくはなったんだと思います」と目を細めたように、秋田商が“100回に1回の勝利”からの成長を示し、決勝への切符を勝ち取った。

 明桜は前回大会で全国大会初白星を挙げ、ベスト16進出。原美彦前監督(現福井工業大監督)が退任し、八千代高(千葉)を選手権3位へ導いた実績を持つ砂金伸監督が今春から指揮を執っている。県1部リーグでは12勝1分、69得点5失点と圧倒的な力を示して優勝。準決勝の先発はGKが佐藤瑠耶(3年)、DFは右から佐々木永翔(3年)、山口滉生主将(3年)、大木源士郎(3年)、朴智晟(3年)の4バック。中盤は近江谷厳心(2年)と庄司郁哉(3年)のダブルボランチ、齊藤廉(3年)がトップ下を務め、前線は右に片岡怜央(3年)、左に高橋颯翔(2年)、中央に廣森輝星(3年)がそれぞれ入った。

 一方の秋田商は県1部リーグでは負け越して終わっているものの、この大会にかけてチーム作りを進めてきた。準決勝の先発は、GKが鎌田航希(1年)、DFは右から瀬川哲平(1年)、籾山怜央(3年)、塩寺大翔主将(3年)、佐藤奏愛(3年)の4バック。中盤はアンカー気味に構える塩遥音(3年)と齊藤優斗(1年)がダブルボランチを組み、右SH村田珀(2年)、左SH田近悠(3年)、前線は諸澤勇仁(3年)と木村怜央(3年)が2トップを組んだ。

 前半、明桜はトップ下の齊藤を活用してサイド攻撃。右の片岡が縦、中へ仕掛け、11分にはエース廣森の右足シュートから3連続でシュートを放ったが、いずれも秋田商DF陣が立ちはだかる。明桜は13分にも廣森がシュートへ持ち込んだが、秋田商DFが再びブロックして枠外へ。この日、秋田商は1年生GK鎌田が鋭い反応を見せていたのに加え、各選手が集中力高く守っていた。
明桜はFW片岡怜央らがサイド攻撃を繰り出した
 塩寺は「チャレンジャーとして、やっぱ全員が相手の方が強いって気持ちで、チームで戦うことを意識しました。コンパクトに守備するっていうのは全員で意識していて、1人が行ったら1人がカバーしたり、1人がブロックして1人がクリアしたり、1枚に対して2枚で行くっていうことを意識しました」と説明する。4バックを中心にゴール前で赤い壁となって前後半ともにシュートブロックを連発。セカンドボールへの反応も速く、得点を許さない。
秋田商は集中した守り。CB籾山怜央らがシュートブロックを連発する
 小林監督は「毎試合こうだといいんですけど。どうやったらこうなるのか分からないですけど、今日は良かったです。ずっと明桜さんには3点、4点取られて負けている試合が多くて。シュートは上手いので、やっぱり寄せて自分の体にぶつかるぐらいじゃないと止めれないなっていう話はしてたんですけど、勝ちたいっていう気持ちが多分前に押し詰めたんだと思います」と分析。特に前半は守備重視で入っていたこともあり、好守に結びついたようだ。

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