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「凄い感慨深かった」“代表復帰”の帝京CB田所莉旺が存在感。プロになるためにも、選手権での活躍を誓う

ゲキサカ / 2024年10月28日 18時9分

帝京高のU-18日本代表CB田所莉旺(3年=川崎F U-18出身)は攻守に存在感のある動き

[10.26 選手権東京都Aブロック予選準々決勝 帝京高 4-2 東海大高輪台高 NICHIBUN SAKURA FIELD]

 約2年半ぶりの年代別日本代表復帰。所属チームをJリーグクラブユースから高体連の名門へ変え、積み重ねてきたことが一つ実を結んだ。帝京高の187cmCB田所莉旺(3年=川崎F U-18出身)は、10月にU-18日本代表のスペイン遠征メンバーに選出。その注目DFが、選手権東京都Aブロック予選準々決勝で存在感のあるプレーを見せた。

 自身が「成長を感じている」という相手ボールにアタックする部分で違いを表現。また、東海大高輪台高の巧みな連係で崩されかけながら、田所は瞬時にやや前方にいた相手選手と身体を入れ替えてマイボールにするシーンがあった。

 加えて、幅広いカバーリングで相手の裏抜けを阻止した。一方で、より周囲にアンテナを張って「もっと自分中心に声かけなきゃいけないなっていうシーンも多い」と反省。2失点したことに加え、DFラインが不意に背後を取られるようなシーンもあっただけに改善することを誓っていた。

 得意の攻撃面では会場を沸かせていた。対角の左サイドハーフへのサイドチェンジや前線へのロングボールで局面を一変させたほか、セットプレーで高さを発揮するなど攻撃力を発揮。U-18日本代表でも攻撃面でやれることを確認できたが、「守備の能力は自分としても全然足りないと思っている」という。

 U-18日本代表では船越優蔵監督から「もっと絶対的にゴールを守れるっていうか、そういう選手になって欲しいっていうようなことは言われました」。1歳年下のCB大川佑梧(鹿島ユース)の駆け引きの上手さなど多くを見習い、「自分がもっとやらなきゃいけないな」と実感。自分の課題を再確認できたことを前向きに捉え、代表チームに「戻れた」ことを今後へのエネルギーにしていた。

 田所は川崎Fの育成組織出身で2021年U-15日本代表候補、2022年U-16日本代表と2023年U-17ワールドカップを目指していた世代の“代表常連組”。壁に当たった時期があり、「違う環境になった時に、自分に何ができるのかという思いも強くあった」と2023年シーズン開幕直前に名門校の帝京へ活動の場を移した。だが、昨年は夏冬ともに全国大会出場を逃す結果に。代表チームからも遠ざかったが、最終学年となり、プリンスリーグ関東1部などでスケール感の大きなプレーを見せてU-18日本代表選出を果たした。

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