「凄い感慨深かった」“代表復帰”の帝京CB田所莉旺が存在感。プロになるためにも、選手権での活躍を誓う
ゲキサカ / 2024年10月28日 18時9分
スペイン遠征では川崎F育成組織時代のチームメートであるDF柴田翔太郎(川崎F U-18、3年)らと再会。「自分が久しぶりに選ばれて、やっぱ知った顔を見た時に、やっとなんかこう、長い時間かけてやってきたものが1つ形として現れたなっていうところで、自分の中でほんと、凄い感慨深かった」という。同時にU-17ワールドカップなどを経験し、U-18プレミアリーグを日常とする選手たちとの強度の差も実感。途中離脱して帰国した後はピッチ内外での意識から変え、代表選手としての振る舞い、プレーも自覚して日々を過ごしている。
U-18日本代表合流直前には、オランダ1部リーグクラブのU-20チームへ練習参加。パススピードの速さや身体能力の高さを体感した一方、自身の攻撃面の特長を表現することもできたという。言葉の面でも苦労したというが、「やれる」手応えも感じた2週間。この練習参加は「(ピッチ内外で)次の自分のできる枠みたいなのをこう大きくする機会だったと思います」と代表活動同様に貴重な経験となったようだ。田所の将来の目標はA代表で川崎F時代の“先輩”DF高井幸大(川崎F)やDF板倉滉(ボルシアMG)を超えること。Jリーグクラブからも関心を寄せられる中、田所は選手権での結果と高卒でのプロ入り、自身がより大きく成長できる場を掴むことを目指している。
その田所は、選手権出場を果たし、U-18日本代表のチームメートたちと対戦することを熱望。「あのタイミングで(U-18日本代表に)呼んでもらえたことは、ほんとに自分としては大きいなって思っていて。大谷湊斗(昌平高)とか、嶋本悠大(大津高)とか、(神村学園高の名和田)我空とかもそうですけど、高体連の選手もいたので、やっぱ選手権で対戦したいなっていうところがあります。自分がプロになるために海外に行ったこともそうですけど、やっぱ選手権で活躍することがより近道になると思うので。あと2つ。ほんとにチーム全員で取りたいなと思います」。今冬、チームのため、自身の将来のためにも勝ち続け、可能性を広げる。
(取材・文 吉田太郎)
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