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[MOM4873]東京実GK海老澤光(3年)_絶対的な自信を持って挑んだ「11メートルの1対1」で初めて流した嬉し涙。2本のPKストップで守護神が東京4強を引き寄せる!

ゲキサカ / 2024年10月29日 8時12分

東京実高の守護神、GK海老澤光(3年=荏原一中出身)は2本のPKストップで勝利の主役に!

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 選手権東京都Aブロック予選準々決勝 東京実高 2-2 PK4-3 大成高 NICHIBUN SAKURA FIELD]

 みんなの気持ちは十分に受け取っていた。準決勝進出を懸けた、運命のPK戦。ずっと積み重ねてきたものには、絶対的な自信を持っている。あとはそれを過不足なく、この11メートルの1対1で披露するだけ。主役になれるこんなチャンスを、逃すわけにはいかない。

「ずっと全国に行きたいというのがチームの目標としてあった中で、苦しい延長も耐えられて良かったですし、勝てる自信は結構ありましたね。GKコーチには『止めるのは得意なんだから、思い切りやってこい』と言われましたし、本当にPK戦に自信はありました」。

 東京実高のゴールマウスを託されている、笑顔が似合う背番号1の守護神。GK海老澤光(3年=荏原一中出身)が繰り出した2本のPKストップが、チームのみんなで目指してきた西が丘で戦う権利を、力強く引き寄せた。


 周囲は焦りの色が隠せない中で、比較的冷静さを保っていたという。第103回全国高校サッカー選手権東京都予選Aブロック2回戦準々決勝。春の関東大会を制している難敵の大成高と激突した一戦は、幸先よく2点を先行したものの、後半のほとんどラストプレーで同点に追い付かれ、試合は延長戦へと突入することになる。

「ずっと守る時間が続いていたので結構キツかった中で、失点してからすぐに後半が終わって、その時は結構雰囲気も悪かったですけど、だんだんポジティブな声を出す選手が増えてきていましたし、自分はそこまで焦らずに落ち着いていたと思います」(海老澤)

 本人はあまり納得がいっていなかったようだが、チームを率いる森昌芳監督も「アイツで勝ってきたゲームも今シーズンはいっぱいありますし、今日も“ハットトリック”ぐらい止めていましたよね」と評したように、少なくないピンチでファインセーブを連発。80分間で発揮したパフォーマンスは、間違いなくチームメイトに勇気をもたらしていた。

 延長の20分間も押される時間を強いられながら、何とか凌いでもつれ込んだPK戦。東京実はインターハイ予選でも、一次トーナメント決勝の東大和南高戦でPK戦を戦っていたが、海老澤はそのゲームから小さくない教訓を手にしていたという。

「インターハイの時は触ったけど止められないPKが2本あって、サドンデスになって止めた感じだったので、『もっと早めに飛ぶ』『ちゃんと弾く』みたいな“コツ”が必要だとその時に学んだことで、練習に生かしていたら結構止められるようになったので、それが自信になっていました」。

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