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夏の王者・旭川実が過去3年敗れていた北海に雪辱。3発逆転勝ちで6年ぶりの選手権へあと1勝:北海道

ゲキサカ / 2024年10月31日 23時10分

 一方の北海は、前線で打開力を発揮する岡野と高さのある増谷を活用。相手の背中を取るなどキレと迫力のある動きで前進する岡野と、キープ力も見せた増谷が中心となって旭川実を押し込む。また、熊谷のロングスローで相手DFに圧力を掛けたほか、セカンドボールなど密集への反応も速く力強い。ペースを握ると、前半15分にはこぼれ球を熊谷が左足で狙い、前半30分にも井波の左クロスをファーの曵地が1タッチで合わせる。
北海のエースFW岡野琉之介は個の力でクロス、シュートへ持ち込んでいた
 だが、曳地の一撃は旭川実GK吉田がファインセーブ。旭川実は相手のロングボール、セットプレーを一発でクリアし切れないシーンもあったが、渡邊と峯村、吉田が中心となって相手の高さに対抗する。北海DF陣も渡部、加賀谷を中心に声を掛け合いながら、旭川実の攻撃に対応。0-0で前半を折り返した。
北海DF渡部雄大主将(右)と旭川実CB渡邊航生が競り合う
 後半、旭川実は澁谷が引いてボールを引き出す回数を増加。ボールが動き出し、右サイドへ抜け出した柿崎のクロスや渡邊のロングスローなどで先制点を狙う。対して北海は12分に曳地とMF藤岡侑摩(3年)を交代すると、16分にゴールをこじ開けた。

 左スローインの流れから井波がクロス。これを中央でトラップした藤岡が後方へ落とし、熊谷が右足を振り抜く。シュート性のボールをゴール前の増谷が左足1タッチで左隅へ押し込んだ。
後半16分、北海の2年生FW増谷拓海(左)が先制ゴール喜びを爆発させる
 均衡を破る一撃に大喜びの北海イレブン。だが、すぐに旭川実が追いつく。18分、渡邊が自陣左タッチライン際での1対1でインターセプト。そこからボールを運んでサイドを変える。そして、右中間でセカンドボールを拾った高杉から清水を経由し、中央の澁谷がターンしながら左へパス。これを受けた鈴木が左足を振り抜く。北海はGK鈴木が反応し、DFがこぼれ球をクリアしようとするが、そこへ身体を投げ出すように突っ込んだ清水がPKを獲得。そのPKを「すごい練習でPKは蹴っていたので、自信はありました」という清水が右足で左へ決め、1-1とした。
旭川実は後半20分、U-17日本高校選抜FW清水彪雅が右足でPKを決めて同点失点直後に追いついた
 終盤へ向けて球際の激しさが増す中で迎えた30分、旭川実は澁谷が左サイドでのキープでスローインを獲得。渡邊のロングスローの流れから西里がゴール前へ浮き球のボールを入れる。このこぼれを拾った森が右へ持ち出してから右足を一閃。運動量を持ち味とする2年生右SBのシュートが左隅に決まり、逆転した。
旭川実はU-17日本高校選抜候補MF澁谷陽が攻撃の軸に後半30分、旭川実の2年生右SB森裕雅が勝ち越しゴール
 追う展開となった北海は35分に増谷をFW輪島丞主将(3年)へ、40+1分には谷口と中村をMF角田蓮(3年)とFW大貫祐基(3年)へ入れ替えて反撃する。北海は前に出る力を見せていたものの、旭川実は萩野や柿崎が運動量を増加。1人で奪い切れなくても、2人、3人がかりでボールを回収する。また、攻守で効いていた渡邊を中心にロングボールも跳ね返していた。

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