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今季2度の2位から優勝、全国ベスト8以上へ。札幌大谷が札幌創成との延長戦を制し、決勝進出:北海道

ゲキサカ / 2024年10月29日 21時36分

延長前半7分、札幌大谷高FW簗詰夕喜が勝ち越しゴール

[10.27 選手権北海道予選準決勝 札幌創成高 1-2(延長)札幌大谷高 札幌サッカーアミューズメントパーク]

 札幌大谷が延長戦を制し、決勝進出! 27日、第103回全国高校サッカー選手権北海道予選準決勝が行われた。札幌創成高と札幌大谷高との一戦は、延長前半7分にFW簗詰夕喜(3年)が決勝点を決め、札幌大谷が2-1で勝利。札幌大谷は4年ぶり4回目の選手権出場をかけ、11月2日の決勝で旭川実高と戦う。

 札幌大谷は今年のインターハイに出場し、ベスト16。この日の先発はGKが高路地琉葦(3年)で、DFは右SB森詩音(3年)、CB岡拓希(2年)、CB大石蓮斗(2年)、左SB今井朝陽(2年)の4バック。中盤は今治内定の笹修大主将(3年、U-17日本高校選抜)と斎藤匡汰(3年)がダブルボランチを組み、右SH曽我部修羽(3年)、左SH松本陽翔(3年)、そして2トップを田村佑太(3年)と真浦劉(3年)が務めた。

 一方、札幌創成は昨年のインターハイ出場校でCB森恭亮主将(3年)や10番MF加我咲大(3年)ら9人の全国経験者を残している。初の決勝進出をかけた準決勝の先発は、GK名取煌平(3年)、右SB大坂恵也(3年)、CB米田來禅(3年)、CB森、左SB須貝翔(3年)、中盤の底の位置に白石颯月(3年)が入り、その前方に佐野元紀(3年)と加我。そして、右WG細川櫂吏(3年)、左WG澤田士道(1年)、CFを芦谷悠毅(2年)が務めた。

 前半、札幌大谷が切り替えの速い守備と攻撃力の高さで主導権を握る。9分には笹からボールを受けた斎藤がスルーパス。真浦の右足シュートは札幌創成CB米田にブロックされたが、10分にもダイナミックな攻守でボールに係わる笹がクロスからヘッドを打ち込む。その後も、GK近くまで下がってパスを引き出す笹を起点にボールを細かく動かし、曽我部と松本の両翼や田村の鋭いドリブルも交えてゴールに迫った。
決勝進出をかけた熱い戦い
 27分には、右へ開いた真浦とのコンビで森がインナーラップ。一気にDFを剥がしてゴールエリアまで持ち込み、左足を振り抜く。これは飛び出した札幌創成GK名取がストップ。1月に膝の大怪我を負っている森だが、清水隆行監督が「リハビリをちゃんとやって、トレーニングしたら爆発的に速くなりました。このようなプレーがどんどん出てくる。そういう意味では凄く成長している」と評した高速SBの攻め上がりもアクセントにして、札幌大谷は相手にプレッシャーをかけた。
前半27分、札幌大谷の右SB森詩音が左足シュートを打ち込むが、札幌創成GK名取煌平がストップ
 一方の札幌創成はアプローチで寄せ切れない部分もあったが、徐々に慣れると攻撃センスの光る加我やキープ力に秀でた白井を中心に丁寧なビルドアップ。前線ではフィジカル能力の高い芦谷がボールを収めて起点を作る。15分には佐野の右足ミドルがDFに当たってゴール方向へ向かう。これは札幌大谷GK高路地に反応されたものの、29分にも左クロスのこぼれ球からチャンス。細川が右足で狙うが、札幌大谷は左SB今井がブロックして先制点を許さない。
札幌創成はMF加我咲大を中心とした攻撃
 すると、前半32分に札幌大谷がリードを奪う。この日抜群の高さを発揮していたCB大石が自陣から頭で大きく前へ。これをFW真浦が落とすと、笹が1タッチで右前方へはたく。パスを受けた曽我部がゴール方向へのドリブルから、左足シュートをゴール右隅へ叩き込んだ。
前半32分、札幌大谷MF曽我部修羽が左足で先制ゴールドリブルシュートを叩き込んだ
 札幌創成はCB森がDFラインを統率しながら落ち着いて試合を進めていたが、痛い失点。それでも、ボールを大事にしながら反撃し、速攻からシュートシーンも作り出す。後半3分には澤田の左クロスのこぼれに芦谷が反応。身体で押し込もうとするが、札幌大谷MF笹がかき出す。札幌創成は連続攻撃でゴールへ迫るも、相手CB大石のヘッド、シュートブロックに阻まれた。
札幌大谷の2年生CB大石蓮斗は抜群の高さを発揮
 それでも、セットプレーも交えて攻める札幌創成は13分、中盤でセカンドボールを回収した加我がドリブルで1人をかわしてパス。澤田の1タッチパスは札幌大谷DFに阻まれた。だが、こぼれ球を奪い返した澤田が反転しながら左足シュート。これをゴール右隅に突き刺した。
後半13分、札幌創成の1年生MF澤田士道が同点ゴール1年生MFが大仕事
 期待の1年生MFが、大仕事。追いつかれた札幌大谷は17分、真浦に代えてプリンスリーグ北海道得点王の簗詰を投入する。直後には遠藤の縦パスに反応した簗詰の右足シュートがクロスバーを叩く。札幌大谷は28分にも田村とFW遠藤煌太(2年)をスイッチ。その直後の29分、縦パスを絶妙なコントロールで収めた笹が右サイドから斜めのパスを入れる。これを受けた簗詰が1タッチでPAへ侵入。強引に前に出たところをGKにファウルで止められ、PKを獲得した。

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