[MOM4878]札幌大谷MF笹修大(3年)_“飛び抜けた”メンタルも強み。今治内定ボランチが2点を演出するなど攻守で抜群の動き
ゲキサカ / 2024年10月29日 23時0分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権北海道予選準決勝 札幌創成高 1-2(延長)札幌大谷高 札幌サッカーアミューズメントパーク]
FC今治内定の注目ボランチが、2得点を演出するなど攻守両面で抜群のプレー。延長前半の勝ち越し後にはベンチにシステム変更を提案し、試合を締めて勝利へ導いた。
U-17日本高校選抜のMF笹修大主将(3年=札幌大谷中出身)はこの日、ビルドアップの中心になりながら、「あのサイズ(181cm、79kg)で、ほんとに90分のゲームだと13キロから14キロくらい走るんですよ」(清水隆行監督)という運動量でピッチを縦横無尽に駆け抜けた。
前半10分には流れの中でゴール前に走り込んでヘディングシュート。その後もGKの近くまで落ちてボールを引き出し、縦パスを差し込むなどゲームメークすると、前半32分には敵陣中央で1タッチパスをMF曽我部修羽(3年)へ通して先制点を演出した。
「あれは練習で結構やってる形で、逆サイドから展開した時に右の曽我部が前取ってくれるんで、1タッチでスペースに流すっていうのは結構やってたんで、そこの部分はしっかり試合で出てたと思います」
攻撃を落ち着かせ、またチャンスメークする一方、スライディングタックルでの奪い返しやコンタクトの強さを活かしたダイナミックな守備。後半立ち上がりには相手の決定機でゴール前からボールをかき出すシーンもあった。
チームは後半13分に追いつかれたが、笹は同29分にも決定的なプレーを見せる。自陣で味方が奪い返したボールを左中間から逆サイドへ展開。そして、DFラインを再びサポートしてボールを動かすと、そのまま中盤右のスペースを突く。笹への縦パスはDFに当たったものの、右足のつま先でコントロール。すぐさま左前方のFW簗詰夕喜(3年)へ鋭いパスを通し、これがPK獲得に繋がった。
簗詰のPKが外れて勝ち越しとはならなかったが、延長前半7分、左CKから笹は頭で簗詰の決勝点をアシストした。セットプレーで密着してきた相手DFに対し、「もう密着してる分、先に跳んでやれば相手も跳べないなと思ってたんで」と先に跳躍。駆け引きを制した10番はDF頭上からのヘッドでパスを繋いで歓喜をもたらした。
その後は、前線に張ってくる札幌創成高の特長を踏まえて判断し、「(4-4-2システムから)4-1-4-1に変えていいですか」とベンチに提案。その案が採用されたことによって、笹はよりポジションを後方へ落とし、時にDFラインに入って相手の反撃を断ち切った。
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