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帝京大可児、大垣日大退け岐阜6連覇に王手!! 今大会4戦20発エースら“注目世代”が掲げる野望「今年は日本一を取りに行く」

ゲキサカ / 2024年11月2日 19時36分

 すると前半40分、大垣日大が試合を振り出しに戻した。鋭い速攻から栗田が右の背後を取り、深い位置までえぐってクロスを上げると、ニアサイドで反応したのは藤本。角度のないところから見事なヘディングシュートを決め、ファーサイドにも沢田が詰めていた分厚い攻撃を完結させた。

 ところが直後、今大会初失点を喫した帝京大可児も譲らなかった。同点に追いつかれたことで目が覚めたか、シンプルな縦パスで前進する形を次々に作ると、左サイドから攻め上がってきたDF石田凱大(3年=FC.フェルボール愛知)が深い位置から折り返しのクロスを供給。このボールが相手守備陣に当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで再び突き放した。

 結果的にはこの1点が大きかった。「いい形で先制できたが、前半終了間際に追いつかれて、選手たちが諦めずに前半のうちに追い越せたことがこの試合の決め手になった」(仲井監督)。後半は大垣日大が加藤、帝京大可児がMF五十嵐瑛人(3年=愛知FC一宮U-15)の決定機を惜しくも決め切れず、そのまま時間が過ぎていく中、帝京大可児が突き放した。

 帝京大可児は後半12分、セットプレーのこぼれ球を拾った伊藤がシュート性の浮き球パスをペナルティエリア内に送り込むと、これが相手守備陣をかすめてゴールイン。試合後、伊藤は「クロスを上げようと思って蹴ったボール」と率直に明かしたが、公式記録では意表を突いたミドルシュートによる得点となった。

 また帝京大可児は後半20分、相手守備陣の連係ミスを突いた加藤がエリア内で相手を冷静にかわし、左足シュートでダメ押した。加藤は今大会4試合で驚異の20ゴール目。今大会は量産の陰でシュートミスも多かったというが、指揮官は大一番の働きに「もともとこういうピッチのほうがうちのエースは得意。そこでやってくれた」と太鼓判を押した。

 そんなエースの大活躍もあり、帝京大可児は4-1で快勝。6年連続の全国出場に王手をかけた。
雨足が強まる中でも4-1の快勝
 今季の岐阜県1部リーグを13勝1分で独走する帝京大可児は、昨季の先発メンバーの半数以上が残っている注目世代。加藤、MF明石望来(3年=FC.フェルボール愛知)といった攻撃陣だけでなく、力強い競り合いをこなすディフェンスリーダーのDF鷹見豪希(3年=帝京大可児中)、石田らバックラインも充実している。

 指揮官も「年々『帝京大可児のサッカーがしたい』と明確なサッカースタイルを目指して入ってきている子がいる。今日はピッチコンディションが悪く、リスクを負いたくない部分もありつつも、かなりいいレベルでうちのサッカーができている」という手応えを口にする。

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