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高岡不在でインハイ16強の経験も力に。後半5発で宮崎3連覇の日章学園は選手権で「日章旋風」「日本一」

ゲキサカ / 2024年11月2日 19時50分

 それでも、日章学園の原啓太監督は「0-0でも慌てることはないっていうことと、1つ仕留めればっていうところだったので」。後半は、「全国大会にどうしても行きたい、そういう気持ちを前半よりも出さないといけない」と選手たちを送り出す。後半1分、日章学園は南のクロスをファーの高岡が折り返し、水田が決定的な右足シュート。さらに4分、左CKのこぼれから水田がポスト直撃のシュートを放つ。また、高岡と南がシュートへ持ち込むなど、開始10分強でシュートを5本、6本と撃ち込んで相手にプレッシャーをかけた。

 宮崎一は西内のドリブルなどで攻め返し、13分には準決勝で決勝点のFW崎山蘭泉(1年)を投入。だが、日章学園は直後の14分、南の右CKをゴールエリアの吉崎が押し込み、先制した。日章学園は直後に川越とMF有働嵩常(3年)を交代。その日章学園は、相手のタックルをかわして前進する高岡、DFの股間を通すドリブルなど打開力を見せた南が個人技で会場を沸かせたほか、有働、水田が次々とドリブルで仕掛けてシュートシーンを作り出していく。
後半14分、日章学園の1年生MF吉崎太珠が先制ゴールスタンドの応援団と喜ぶ
 宮崎一は前半のタフな守りによって、体力を削られてしまった部分もあったようだ。攻撃の形をなかなか作れず、被シュート数は前半の8本から後半は15と大きく増えてしまう。それに対して日章学園は19分、小峠の右ロングスローから吉崎がこの日2点目のゴール。また、日章学園は野口、吉川、藤山、三井田の4バックが相手のサイド攻撃やロングボールに落ち着いて対応。バランスを取りながら、切り替え速く守る小峠やGK有薗を含めて隙を見せない。
後半19分、1年生MF吉崎太珠が2点目のゴール
 その後、宮崎一は右SB湯地碧斗(3年)とFW川元博斗(2年)を送り出すが、日章学園は34分に左ロングスローの流れから吉川がゴール前で競り勝ち、最後は水田が左足でゴールを破った。日章学園は36分にFW三浦心大(3年)とCB外山歩季(3年)を投入。直後には三浦の奪い返しから高岡が左足で決めて4-0とした。
後半34分、日章学園FW水田祥太朗が左足で決めて3-0後半37分、サウサンプトン内定FW高岡伶颯主将が左足でゴール。これで高岡は県決勝は3年連続となる得点
 パスを出せばチャンスというシーンでも強引に突破、シュートを目指していた高岡は県決勝で3年連続となるゴール。日章学園はさらにMF荒木龍太(3年)とMF上村彩斗(3年)を加えると40+1分、高岡が圧巻の3人抜きドリブルから右足シュートを叩き込み、5-0で試合を終えた。
後半40+1分、FW高岡伶颯が3人抜きのスーパーゴールを決めて5-0圧巻の一撃でゴールラッシュを締めくくった以前、県選抜でチームメートだったという宮崎一MF松下未來主将(右)と高岡が健闘を称え合う
 日章学園は活躍を期待されたインターハイの開幕直前にスーパーエース高岡と前線の要・水田が相次いで負傷離脱。ベスト16で悔しい敗退に終わっている。だが、原監督は高岡が怪我などで不在だった期間にチームが成長したことを実感していた。

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